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県警捜査費問題 県議会が特別監査請求へ
(2005年7月5日・夕刊)
県警の捜査費問題で県議会が地方自治法に基づき、県監査委員に特別監査を請求する方向が、5日までに固まった。6月定例会最終日の7日に監査を求める動議が提出される見通し。5日午前の段階で請求に反対の姿勢を明確にしている会派はなく、提出されれば可決が濃厚。一方、特別監査請求に終始消極的だった橋本大二郎知事は、こうした議会の動きに追随して自らも特別監査請求する方針を固め、同日午後に記者会見して考えを表明する。
橋本知事は今定例会の質問戦で「現時点で監査請求する考えはない」と重ねて強調。県警の黒木慶英本部長も内部調査を行う考えはなく、組織内の不正を把握していないなどとする答弁を繰り返した。
このため最大会派の自民党は週明けから断続的に議員総会を開き、一部に異論はあったものの、定例会最終日に特別監査請求の動議を提出する方針を決定。これに県民クラブなど複数会派が賛同。「共産党と緑心会」もあらかじめ独自に動議の文案を用意するなど、請求に向けた動きが加速している。
こうした議会の動きなどから橋本知事は考えを一転。5日に予定していた愛知万博視察を急きょ取りやめて帰高し、記者会見で特別監査請求に踏み切る考えを明らかにする。同日朝、中沢卓史総務部長が各会派を回り、知事の意向を説明した。
5日の総務委員会では県警の黒木慶英本部長が、高知署長に捜査費からねん出した裏金1000万円が渡っていたとする報道に対し、「調査の結果、事実はなかった」とあらためて疑惑を否定。「知事は特別監査請求をする考えを固めたようだが」とする委員の質問には、「今朝総務部長から連絡を受けた。監査は粛々と受ける」と述べた。
一方、県議会の大勢は橋本知事の動きにかかわらず、動議を提出する姿勢を崩していない。
監査委員への特別監査請求には、住民からの直接請求のほか知事、議会による請求があるが、県監査委員事務局によると、本県ではいずれも請求された事例がない。
特別監査 毎年実施する定期監査とは別に、地方自治法で定められた知事、議会、住民(有権者の50分の1の連署が必要)の求めに応じて実施する監査。県の場合は、県の事務全般が監査対象となり、捜査費も含まれる。県監査委員の定数は4人。県議2人と有識者2人で構成する。知事と議会双方から監査請求があった場合は、両者の求める請求の範囲に応じ、それぞれ監査を行う。
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