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「内部調査の考えない」 県警捜査費不正で本部長
(2005年6月30日・朝刊)
「近隣の警察署で領収書を偽造し合った」「捜査費の半分を署長に手渡した」などと高知新聞社が現職、OB警察官の証言を報道したことに対し、28日の県議会6月定例会で県警の黒木慶英本部長は「(不正の)時期や所属が特定されていない」などを理由に内部調査する考えがないことを明らかにした。また、橋本大二郎知事も県監査委員に特別監査を要求する意向がないことをあらためて示した。いずれも田頭文吾郎氏(共産)らの質問に答えた。
田頭氏は「記事(の内容)は極めて具体的で、ますます県民の間で疑惑が広まっている」と迫り、黒木本部長に内部調査を求めた。しかし同本部長は「検証できるものは検証すべきとの立場だ」としながら、「これまで(新聞に)書かれたこと(と同じ)だと思う。直ちに検証する考えはない」と反論。
捜査費文書開示訴訟で不正疑惑や県議会への県警の説明不足を指摘した高知地裁判決に対しても、「疑惑を認定するだけの具体的な事実は把握していない」「捜査協力者の保護や捜査への支障など制約がある中で、可能なかぎり説明してきたと認識している」と従来の姿勢を崩さず、判決への不満を繰り返した。
田頭氏は、判決を踏まえて特別監査を要求するよう橋本知事に求めたが、知事は「捜査費の使途に不適切な処理があったと信じるに足る具体的な心証を受けていない」と退けた。
鈴木朝夫・県公安委員長も「県警の控訴理由を公安委員会として了承している」などと述べ、県警に監察指示を出す意志がないことをあらためて示した。
田頭氏は「捜査(調査)したくないからしないのではないか。疑惑解明の努力をしないかぎり県民の信頼は得られない」と重ねて迫ったが、黒木本部長は「『報道に抗議しないのは不正を認めることと同じ』という論議は、訴訟の(原告の)オンブズマンと全く同じ論理展開だ」と不快感をあらわにした。
鈴木委員長も「さらに(不正を疑わせる)何かが出てくれば別だが」とした上で、「公安委員会の役割はそれ(捜査費問題)だけではなく、いろんなことをやっており、県民の理解は得られると思う」と述べた。
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