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変わり者(月曜ワイド「コーヒーブレーク」)
(2005年1月31日・朝刊)
「あいつは変わり者だから」「人事に不満を持っていたのだろう」。内部告発者には往々にして、こんな言葉を浴びせられる。捜査費の裏金化を実名で証言した愛媛県警の現職警察官を待っていたのは、報復人事としか思えない異動だった。
理由の一つを知ってあぜんとした。「万一のこと(自殺)を考え、拳銃を所持しない部署」への配置換えだという。現職警察官は会見で「辞めるときは死ぬとき」と言ったようだが、それは証言への覚悟のほどを披歴したものだろう。その言葉尻をとらえた異動だとしたら、もはやいじめとしか言いようがない。
実は、警察官の家族が殺人事件で服役中で、「普通ならとっくに辞めている」との声が一部にあるらしい。事件の詳細は知らないが、家族の犯した罪は罪として人格は別だし、何より今回の証言とは無関係だ。
問題は証言内容が事実かどうかであり、証言者の生き方や家庭環境とすり替えてはいけない。階級社会の警察で内部告発する現職警察官は、なるほど変わり者かもしれない。しかし、不正に手を染めながら物言わぬどこかの幹部より、よっぽど信頼できる変わり者だ。(連)
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