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高知県警捜査費問題

2004年 読者が選ぶ県内10大ニュース(下)

(2004年12月6日・朝刊)
 ▼7月▼

 (36)広田氏が参院選初当選

 11日投開票の参院選県選挙区(改選1)で15万9178票を獲得した無所属新人の広田一氏(民主推薦)が、自民現職の森下博之氏(公明推薦)ら3候補を破り初当選。国政挑戦2度目で念願の議席を手にした。投票率は57・30%。

 (37)大河ドラマに「功名が辻」

 18年度のNHK大河ドラマに故司馬遼太郎さんの著作を原作にした「功名が辻―山内一豊の妻」が15日、決まった。本県にちなむ作品は昭和43年の「龍馬がゆく」以来2作目。平成17年の夏ごろから高知ロケも含め撮影を始め、18年1月から放送。

 (38)「シネコン」オープン

 県内初のシネマコンプレックス(複合映画館)の「TOHOシネマズ高知」が17日、イオン高知SC(高知市)内にオープン。一方、この影響などから同市中心商店街にあった高知東映が8月末で閉館した。

 (39)大正町で女性絞殺

 幡多郡大正町下津井の林道に止めてあったレンタカー内から20日、愛媛県松野町の無職女性の絞殺体が見つかり、愛媛県警は同日、殺人と略取容疑で大正町の無職の男を逮捕した。

 (40)南海地震で最大死者9600人と県想定

 県は23日、南海地震が単独で発生した場合の被害想定結果を発表。最悪の場合、県内の死者は約9600人に上り、最大死者約6200人とした中央防災会議の被害想定の1・5倍に。県はこの「単独発生モデル」を基に今後の防災対策を講じる。

 (41)戦後初、明徳7年連続夏の甲子園

 全国高校野球選手権県大会決勝が25日行われ、明徳義塾高が4―2で高知商高を下し、7年連続11度目の夏の甲子園へ。7年連続の「夏」出場は昭和50―55年の松商学園高を抜く戦後新記録。

 (42)全国初のこども条例制定

 都道府県単位で初めて子どもの権利をうたった県こども条例案が26日、県議会7月定例会で可決された。当初、賛否が分かれて継続審査になっていたが、「休む・遊ぶ権利」を全面削除する修正案を自民、公明を除いた賛成多数で通した。

 ▼8月▼

 (43)室戸で失踪男性の白骨死体

 室戸市吉良川町の市有地の土中から7日、クーラーボックスに入った成人男性の白骨死体が見つかった。推定で死後約20年、後頭部に亀裂骨折のあとがあった。室戸署は昭和58年に失踪(しっそう)した安芸市出身の男性とみて殺人容疑を視野に捜査中。

 (44)「早明浦豪雨」被害

 17日午後、県中部の山間部を中心に豪雨が襲い、土佐郡大川村や土佐町で土砂崩れや道路崩壊が多数発生。同村朝谷の施設で孤立した合宿中の小学生ら約160人は19日午後、県の消防防災ヘリで救出された。

 (45)産廃予定地周辺にオオタカ

 県は18日、高岡郡日高村の産業廃棄物処理施設の建設予定地周辺で、県指定の絶滅危ぐ種、オオタカの営巣を確認したことを公表。17年8月ごろまで生態調査を継続する方針で、用地買収など今後のスケジュールに遅れが出ることになった。

 (46)豊ノ島71年ぶり前相撲から入幕

 日本相撲協会は30日、大相撲秋場所の新番付を発表、宿毛市出身の豊ノ島が新入幕を決めた。本県生まれで幕下付け出しではない「前相撲」から入幕を果たしたのは、昭和8年1月場所昇進の2代目・土州山(としゅうざん)=香美郡赤岡町出身=以来71年ぶり。

 ▼9月▼

 (47)「フェリーこうち」甲浦寄港開始

 大阪高知特急フェリーの「フェリーこうち」が1日、安芸郡東洋町の甲浦港に定期航路として初寄港。高知シーラインの廃止以来、県東部と大阪を結ぶ海上交通が2年8カ月ぶりに復活。

 (48)「くろ鉄」でずさん資金管理発覚

 土佐くろしお鉄道の中村駅で、釣り銭用の「予備金」の一部約15万円が平成7年までに不明になっていたことが10日までに分かった。同駅と宿毛駅では、釣り銭の過払いと運賃過徴収が異常に多額▽駅長が目的外で予備金を使用していた―ことなども相次ぎ判明。ずさん管理が問題になった。

 (49)飲酒運転の校長摘発

 土佐市の蓮池小校長が11日、高知市で酒気帯び運転の現行犯で摘発された。県が9年に飲酒運転に対する厳罰方針を打ち出してから2人目の校長摘発。県教委は15日付で同校長を懲戒免職に。

 (50)狂言強盗で元駅員逮捕

 昨年9月、安芸郡奈半利町の土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」の奈半利駅で売上金など約60万円が盗まれたとされた狂言強盗事件で12日、安芸署が窃盗容疑などで指名手配していた同駅の元女性職員と交際相手の男が山梨県内で逮捕された。4日後には共犯の2人も逮捕。

 (51)ウララ、突然栃木へ

 高知競馬の人気牝馬、ハルウララが15日、栃木県黒磯市にある競走馬訓練施設に向け大型車で運び出された。ウララの馬主でエッセイストの女性は「休養」と説明しているが、調教師ら地元関係者は移送を事前に聞かされておらず困惑。波紋は全国に広がった。

 (52)「よさこい甲子園」1回で休止

 高知市は15日、県内外の中高生を対象に今年初めて開いた「よさこい甲子園」(5日、18チーム約900人が参加)を財政健全化に取り組む17、18の両年度は開催しない方針を決めた。

 (53)佐賀町の「核廃棄物施設」不採択

 幡多郡佐賀町の町民有志が高レベル放射性廃棄物の最終処分施設誘致を求める請願を同町議会に提出。16日、請願の採否を問う記名投票を行った結果、不採択に。同施設の誘致では、中村市や大方町など周辺の各議会が誘致反対の決議をしていた。

 (54)パラ五輪に県勢2選手、銀1個

 17日開幕のアテネ・パラリンピックに、本県から車いすフェンシングの久川豊昌(高岡郡中土佐町)、アーチェリーの佐古田伸治(高知市)の2選手が出場。佐古田選手が団体戦で銀メダルを獲得した。県障害者スポーツセンターの北村大河さんも陸上コーチとして参加。

 (55)室戸にタラソテラピー施設計画

 室戸市が高岡地区で整備中の総合健康施設「いやしの里公園(仮称)」に、シュウウエムラ(東京都港区)が海洋深層水を使ったタラソテラピー(海洋療法)施設を建設することを決定。同社と県、同市が21日、進出協定に調印した。

 (56)県政策総研廃止へ

 橋本大二郎知事は21日、財政危機への対応から「財団法人県政策総合研究所」を16年度末で廃止する方針を表明。同総研は橋本知事1期目の公約の柱だったが、設立から13年目で姿を消すことに。

 (57)製造品出荷額また全国最下位

 県統計課は27日、15年工業統計(速報)の本県分を発表。都道府県の工業力を示す「製造品出荷額等」は前年比0・7%減の5401億1900万円で、3年連続の前年割れ。経済産業省が同日出した速報では、4年連続の全国最下位。

 (58)野球の四国独立リーグ構想発表

 プロ野球オリックスの元監督だった石毛宏典さんが30日、既存のプロ野球とは一線を画する「四国独立リーグ」を17年春にスタートさせる構想を発表。四国4県の県庁所在地に1チームずつ置く地域密着型のプロリーグで、年90試合を予定。

 ▼10月▼

 (59)県内初の平成合併「いの町」誕生

 吾川郡伊野町と吾北村、土佐郡本川村による合併新町「いの町」が1日誕生。県内の市町村合併としては昭和47年に高知市が長岡郡介良村、大津村を編入して以来32年ぶり。平成の大合併では県内初で、県内市町村数は53から51に。

 (60)合併新球団が来春高知市キャンプ

 プロ野球のオリックスと近鉄による合併新球団が来年2月、高知球場で春季キャンプを張ることが6日、決まった。県都での1軍キャンプは2年ぶり。

 (61)県が7億円で国宝「高野切」購入

 県議会は8日、土佐山内家所有の国宝「高野切(こうやぎれ)本」を7億円で購入する議案を可決。山内家はこれに先立ち、宝物、資料類約3万6000点を県に寄贈した。

 (62)セクハラ書記官を判事に推薦

 昨年10月に高知地裁の部下の女性職員にセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をした首席書記官を、当時の地家裁所長が口頭注意だけで済ませ、簡易裁判所の判事選考で推薦していたことが10日までに分かった。同書記官は内定していた簡裁判事の任官を辞退したが、ずさんな対応に地裁内部からも不信の声が上がった。

 (63)女子大共学化を提言

 県立大学改革検討委員会は14日、高知女子大を男女共学化し、新たに社会科学系学部を設けて高知短大を廃止する提言を県に提出。提言は、昼夜開講制や社会人入学制度の導入なども求めているが、共学化や短大廃止への反対の声もある。

 (64)国際ホテル高知閉鎖

 高知市はりまや町1丁目の国際ホテル高知が10月末で閉鎖。高知西武の撤退に続くはす向かいのホテルの閉鎖で、播磨屋橋周辺の空洞化が大きな課題になった。

 ▼11月▼

 (65)室戸のイルカ、和歌山へ

 室戸市の室戸岬新港で麻布大が飼育、新たな観光資源にもなっていたバンドウイルカ3頭が4日までに飼育プールからいなくなった。台風23号でできた網の裂け目から逃げたらしく、5日に土佐清水市の以布利漁港で1頭を発見。残り2頭は和歌山県で見つかり、11日に連れ戻したが、以布利漁港に迷い込んだ1頭はその後死んだ。

 (66)県闇融資控訴審で初公判

 縫製業の協業組合「モード・アバンセ」への県の闇融資事件で背任罪に問われ、高知地裁判決で一部無罪、一部有罪が言い渡された元副知事ら元県幹部3人の控訴審初公判が4日、高松高裁で開かれた。3被告は自己保身から不正融資したとする検察側、雇用対策など公益目的だったとする被告側の主張が一審同様、対立した。

 (67)捜査費問題公判で証言食い違い

 県警の国費捜査費虚偽請求問題に絡む捜査費関連文書開示訴訟の第6回口頭弁論が5日、高知地裁で開かれ、14年度当時の県警本部捜査一課の総括補佐と捜査員2人(うち1人はOB)を証人尋問。3人は「捜査費は適正に執行」とする一方、金額などは「職務上の秘密」と証言を拒否。複数の捜査員が虚偽請求を認めたとする本紙報道後の内部対応などについて、証言の食い違いが目立った。

 (68)野見湾でカンパチ大量死

 須崎市の野見湾で8日までに、同湾の養殖カンパチの半数以上の約55万匹が死亡、概算で約10億円の被害が出た。

 (69)ライブドアが高知競馬支援へ

 高知競馬を運営する県競馬組合は11日、地方競馬への参入を目指しているIT関連企業のライブドアに経営支援を要請。同社はインターネットでの映像配信、馬券販売に意欲を示している。

 (70)「四国山の日」制定

 森林保全の在り方を探る「四国の森づくりシンポジウム」が14日、長岡郡本山町で開かれ、11月11日を「四国山の日」に制定することを決定。昨年、本県が制定した「山の日」が四国全体に広がった形。

 (71)「室戸ダブル殺人」で死刑確定

 昭和62年から平成4年にかけ、夫と知人女性の2人を保険金目的で殺害した「室戸ダブル殺人」で、殺人罪などに問われた室戸市の元スナック経営者の上告を19日、最高裁が棄却。被告の死刑が確定した。

 (72)高知空港で脱輪事故

 21日、大阪発の全日空の小型プロペラ機(乗客15人、乗員4人)が高知空港に着陸後、滑走路から脱輪。乗客と乗員にけがはなかったが、滑走路が約3時間にわたって閉鎖された。全日空は前輪を固定する機能などに不具合が生じた可能性を示している。

 (73)橋本知事、出直し選で「信任」

 橋本知事が県議会の辞職勧告決議を受けて辞職し、「県民の信を問う」と臨んだ出直し知事選は28日、再挑戦した前高知市長の松尾徹人氏を橋本氏が約3万3000票差で破った。

 (74)朝青龍18年ぶり年5場所制覇

 28日、千秋楽を迎えた大相撲九州場所で明徳義塾高出身の横綱朝青龍が13勝2敗で2場所ぶり9度目、今年5度目の優勝を飾った。年6場所制になっての年間優勝5回は大鵬、北の湖、千代の富士に次いで4人目、18年ぶりの快挙。

 ▼12月▼

 (75)高知競馬で不明金続き

 高知競馬の場外馬券売り場でレースの開催資金の一部100万円が2日、なくなり、県競馬組合が高知署に盗難届を出した。同売り場では7月にも払戻機から48万円が紛失する騒ぎがあり、相次ぐずさんな現金管理に批判が集まった。

 (76)宿毛市の女性絞殺

 宿毛署などは4日、今年8月に宿毛市内で交際相手の女性を殺害し、遺体を愛媛県内の雑木林に遺棄していたとして、宿毛市内の会社員を殺人、死体遺棄容疑で逮捕。供述通り、愛媛県愛南町で女性の遺体を発見した。

 ▼通年▼

 (77)市町村合併で前進も白紙化も

 県内の法定合併協議会が住民投票や住民アンケートを受け、相次いで破たん。香南・芸西(野市町、赤岡町、夜須町、香我美町、吉川村、芸西村)▽中村(中村市、大方町、佐賀町、西土佐村)▽こうほく(土佐山田町、香北町、物部村)▽宿毛(宿毛市、大月町、三原村)▽須崎市・中土佐町―の5グループで協議が不調に終わった。一方、高知市・鏡村・土佐山村▽葉山村・東津野村▽池川町・吾川村・仁淀村―の3グループは合併に調印。中村市・西土佐村も近く調印の予定。

 (78)県議会百条委が談合をクロ認定

 3年県知事選の橋本大二郎陣営の選挙資金調達疑惑などを調査するため15年10月に設置された県議会百条委が、約1年に及ぶ調査の報告書をまとめた。県発注坂本ダム工事入札の談合疑惑は、物証を欠きながらも「クロ認定」。橋本知事の資金調達への関与については「否定するものではない」と説明責任の履行を求めた。県議会は調査の過程で、元事務局長の証言通り1億円を貸与していた同陣営の後援会長を虚偽陳述の容疑で県警に告発した。

 (79)三位一体改革で県財政危機

 三位一体改革初年度の16年度、国が地方交付税などを大幅削減したために県や市町村が大幅な財源不足に。当初予算編成に苦しんだ。橋本知事は7月13日、「財政危機」を宣言。17年度から3カ年の「対応指針」をまとめたが、財政再建団体への転落回避には県民サービスの低下も避けられない情勢となった。

 (80)台風続き、室戸で防潮堤決壊

 6月に4号、6号が室戸市付近に上陸したのを皮切りに、10号(7月31日、県西部上陸)、11号(8月4日)、16号(同30日)、18号(9月7日)、21号(同29日、宿毛市に再上陸)と台風の接近や上陸が連続。10月20日には23号が県内を横断、室戸市で高波が防潮堤を破壊して3人が亡くなるなど、県内で計7人が死亡した。上陸数は過去最多の5個に上り、台風が相次ぐ記録的な1年となった。

 (81)本紙創刊100周年事業を展開

 今年9月1日に創刊100周年を迎えた高知新聞社は、年間を通じて多彩な記念事業を展開。「上海博物館展」「ピカソ展」「印象派と西洋絵画の巨匠展」などの各種展覧会や講演会のほか、「もう一つの金婚式」「赤ちゃん会・幡多会場」の初開催などに多くの県民の参加を得た。12月25日からはポップサーカス高知公演も開催。


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