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トップ交代 (夕刊「話題」)
(2003年9月29日・夕刊)
県警のトップが代わった。捜査費問題に関する質疑が予想される県議会開会を目前に控えた今月中旬のことだった。前本部長の太田昭雄氏は、きちょうめんで仕事には細かかった。幹部が「歴代でも見たことがない」と評するほど。私生活でも飲める酒も極力控えるストイックぶり。太田氏自身「かなりの自己犠牲を強いた」と本部長時代を振り返っていた。
県警の課題について意見交換することもあったが、考え方が違うことがままあった。その典型が捜査費問題だった。話が永遠に平行線をたどる、というか、捜査費問題を真剣に議論したことはなかった。捜査現場の状況をきっちり把握しているのか、あるいは知らないのか。よく分からなかった。外部の人間に対して警戒心が強いように見え、何となく話し掛けづらい雰囲気があった。
着任から1年8カ月。お互い本音で話すこともなく、腹の探り合いだけで終わったのは悔いが残った。懸案事項を残しての辞職。離任当日に数分話す機会があったが、太田氏は少し寂しそうにも見えた。
後任には黒木慶英氏が着任した。こちらがまだ新入社員で警察署をはいずり回っていたころ、ナンバー2の警務部長だった。県警内には勝手知った幹部も多く、新任本部長というイメージを感じさせない。ざっくばらんな話しぶり、幹部の中でもひときわ目立つ大柄な体格。太田氏とはがらりと違うタイプのように見えるが、果たしてどうだろう。
間もなく県議会では質問戦、総務委員会が開かれる。2度目の赴任で、かつてないほど県警の内情を知る新本部長が、捜査費問題をどのように語るのか。じっくり耳を傾けてみたい。(竹内誠)
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