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高知県警捜査費問題

変 化 

(夕刊「話題」)
(2003年8月12日・夕刊)

 県警の捜査費虚偽請求問題で、新たなボールが県警側に投げられた。関与したとする捜査員の実名や金額が記載された資料を、市民オンブズマン高知が入手。これを公表した。

 本紙の第一報に、県警は「知らぬ存ぜぬ」を通した。今度もだんまりを通すのかどうか。資料を提供された県議会総務委員会や、県監査委員などの動きから目が離せない。

 捜査費の虚偽請求は、長年続いてきた慣行という。それがなぜ今になって表面化したのか。遠因は、変化する組織内外の状況を、幹部がきちんと把握できていなかったからではないかと思う。

 まず組織内についてだが、ここ2、3年、目を覆いたくなるような不祥事が続いた。盗撮目的の住居侵入、わいせつ行為、捜査情報漏えい汚職…。

 不祥事が起きた後、どれだけ組織の問題として再発防止に取り組み、毅然(きぜん)とした幹部の姿勢が示されたのか。残念ながら、それを感じることはなかった。不祥事が続く中で、組織の求心力低下という流れも続いていた。

 社会に視点を転じると、かつては不問にされてきた行為が、今は厳しく問われる時代でもある。その認識が甘かった。情報開示も時代の要請だ。

 本県では平成5年、県のカラ出張が大きな問題となった。その後、他県で同じような手口による裏金づくりも指摘された。悪(あ)しき慣行を見直すチャンスは何回かあったはずだ。

 組織の行動基準として、「今までやってきたこと」「どこでもやっていること」がある。しかし社会状況や市民感覚に照らし、許されることかどうか。常にそのことに敏感でなければならない。(堅田正剛)


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