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運 用 (月曜朝刊「コーヒーブレーク」)
(2003年7月28日・朝刊)
制度が現実に即していない、というのはどの組織もままある。組織が大きいとすぐに変更もできないから、現場では知恵を絞ってさまざまな工夫を凝らす。やがてそれは制度上の「運用」という形で定着し、暗黙の了解事項となる。
善意に解釈すれば、県警の捜査費虚偽請求もそんなところから始まったのだろう。捜査は生きもの。制度でカバーできない費用も確かにある。他の県警でも恐らくやっているだろうし、警察庁もある程度は黙認しているのかもしれない。
しかし、法の中心にいる警察が詐欺行為に手を染めながら、外に対して正当な法の執行が果たしてできるのか。自己矛盾は感じないのか。内部から「こんなことはもうやめるべきだ」という声が出ていたのは、せめてもの救いだ。
いるものは出す、不必要なものは出さない。他県警への手土産が必要なら計上するシステムにするか、全国一斉に廃止すればいい。当初やむを得ず運用でやっていたことも、年月とともに次第に変質し身勝手な解釈になりがちだ。あうんの呼吸や、まあまあでやっていた時代はとっくに終わっている。(束)
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