
私が住んでいるコロンビア市は、アメリカ合衆国のほぼ中心にあるミズーリ州の、さらに真ん中にある小規模の都市です。人口約八万五千人中、およそ50%が学生や職員、パートタイマーなど、何らかの形でミズーリ州立大学にかかわっています。
ほかにもコロンビア・カレッジとステファン・カレッジの二私立大学があり、これらの大学を中心に活動する学園都市と言えます。
自然が豊かで、ウサギやリス、アライグマなどの野生動物が辺りをうろついており、シカと車の衝突事故が珍しくないような田舎ながら、あらゆるものがコンパクトにそろっており、住み心地は抜群です。
またI―70と呼ばれる、合衆国を東西に横切る高速道路が通っているため交通の便がよく、州都のジェファーソンシティーまで車で約四十分、州の東西にある二大都市、セントルイスとカンザスシティーまでそれぞれ約二時間で行くことができます。
「マネー」誌など全米経済誌のベストタウン調査では必ず名前が挙がり、全米ナンバーワンに選ばれたことすらあるというのも、うなずける気がします。
さて、天候不順のため順延されていた「アースデイ(地球の日)」の催しが、四月二十八日、コロンビア市のダウンタウンで開催されました。自分は地球のために何ができるかを考えて、それを行動に移そうという日です。
一九七〇年にアメリカで始まり、現在は世界中でイベントやシンポジウムが開かれています。
ダウンタウンから大学のキャンパスまで二百以上のテントが並び、パネルの展示やフェースペインティングが行われ、植木、100%自然素材のTシャツ、手作りアクセサリー、そしてなぜか日本の掛け軸やお雛(ひな)さまなどが販売されていました。
わら束を客席にした仮設ステージでは、地元のグループによってカントリー、ジャズ、ロックなどが演奏され、往年のヒッピーらしい長髪・バンダナの熟年カップルや子供たちが、曲に合わせて踊っていました。公園ではなまめかしいベリーダンスも見られました。
「使い捨て社会」というアメリカに対する批判はよく耳にしますが、コロンビア市でも、いまだ、ごみの分別収集がほとんど行われていないなど、行政・住民双方の環境問題に対する意識の低さを感じずにはいられません。
この催しをきっかけとして、一人でも多くの住民が自分と地球とのかかわりを再認識するようになればいいな、と思いました。
(土佐市役所職員、米ミズーリ州立大コロンビア校留学中、コロンビア市在住)
【写真】アースデイに集まり、踊るコロンビア市民ら(米ミズーリ州コロンビア)
(平成14年5月21日付朝刊掲載)
今回に関係するホームページのアドレスをご紹介します。
ミズーリ・トゥデイ(ミズーリ州政府駐日事務所による州紹介)
http://www.missouri-japan.org/
ウェルカム・トゥ・コロンビア(コロンビア市の紹介:英語)
http://www.ammultimedia.com/visitcolumbiamo.com/
アースデイ・イン・ジャパン(アースデイに関する情報)
http://www.earthday-tokyo.org/
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