
はじめまして! 久保裕美(ひろみ)です。
昨年、土佐市役所を休職し、米国ミズーリ州立大学コロンビア校に留学中です。今回からこの「留学日記」を連載することになりました。
ミズーリでは、三月も半ばだというのにTシャツ一枚でも汗ばむほどの陽気になる日があります。そんな日、キャンパスの中庭では、学生らが勉強や昼寝をしたりフリスビーをしたりと、思い思いに過ごしています。中には芝生の上で授業をする教授もいて、開放的な雰囲気がアメリカ的でいいなあなんて思います。
一八三九年に創立されたわがミズーリ大学はその当時、ミシシッピ川以西で唯一の州立大学だったそうです。大学院生や研究生を含め現在二万三千五百人余りが学究に励んでおり、うち約一千百人は世界百カ国からの留学生です。
長い歴史と学生の多さもさることながら、最初に感嘆したのはその広さと美しさ。一千三百五十一エーカー(五百四十七ヘクタール)の敷地に、赤れんがの建物や石畳と木々や芝の緑とのコントラストが鮮やかです。
ちょっとショックだったのは大学のマスコットがタイガーだったこと。シンボルカラーが黒とゴールドなので、構内のあちこちで虎マークや虎柄にぶつかり、まるで阪神タイガースの本拠地にいるみたいです。阪神は嫌いじゃないけど、マスコットはもっとかわいいほうがよかったなあ。
さて、大学生活は大まかに秋、冬、夏の三学期に分かれており、学部にもよりますが大学院生は通常一学期に三クラスを選択します。最初は「たったの三クラス?」と思いましたが、これが予想以上にきつい!
授業は少人数制で、ディスカッションとプレゼンテーションが中心。予習・復習と大量の宿題で、私の一週間は瞬く間に過ぎてしまいます。
図書館情報学が取り扱う分野はとても広いので、それを学ぼうという人も多種多様。インターネットで遠隔地から参加できる授業などはなおさらで、クラスメートのほとんどは社会人です。職種も教師や医師、軍勤務者、テレビのエディター、図書館員とさまざまで、遠くはハワイやドイツから参加している人もいます。
アメリカでは、社会に出た後も大学で学ぶ人は珍しくなく、学生の年齢や経歴は格段に幅広いのです。留学前は、若い人と話が合うかなと多少不安でしたが、そんな心配は全く無用でした(三十一歳の私でもクラスでは若手!)。
年齢よりも、どんな経験をして、どういう能力を身に付けているかが重要である点は、アメリカ社会全体における共通事項のようです。
【写真】コロンビア校の広いフットボールグラウンド。写真中央の建物は屋内プール
(平成14年4月23日付朝刊掲載)
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