太陽の国からHola
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15歳になり、社交界デビューする記念日(キンセニェラ)を迎えた少女たち。通り掛かった礼拝堂の前で撮影。みんなかわいくって、花嫁さんみたい!
15歳になり、社交界デビューする記念日
(キンセニェラ)を迎えた少女たち。
通り掛かった礼拝堂の前で撮影。
みんなかわいくって、花嫁さんみたい!
 初めてモンテレイへ来た時、女性のファッションに驚いた。「スカートはいちゃいけないの?」と思うほど、黒いピチピチパンツ姿が多い。町へ出ると、若い女の子はおへそ丸出しのピチピチジーンズに、「私の胸見て〜!」とばかりに前が大きく開いたTシャツ姿。みんなスタイルがいいからよく似合っている。

 去年からは超マイクロミニスカートが増えた。天気予報のお姉さんも悩殺セクシースタイルで毎朝登場。日本だったら鼻の下を伸ばしたおじさんの天国ではないだろうか?。が、メキシコ人は見慣れているせいか、エッチな目でジロジロという男性は見かけない。

 「メキシコ人女性の美の寿命は短い」―。日本人は誰もが口をそろえてそう言う。女の子は15―20歳のころが最高に輝き、日本に来れば皆アイドル歌手になれる! と断言できるほどの美人が多い。25歳をすぎると逆に老けて見えるので、「私幾つに見える?」と聞かれたらマイナス5歳で答えるよう、気をつけている。日本人はマイナス5―10歳に見られるので得した気分だ。

 また、メキシコ人女性は常に、どこから見られても美しくしている。これは見習うべき点だ。

 スーパーでは「今日はどちらへお出かけですか?」と尋ねたくなるほど、身なりを整えた主婦に会うのが日常茶飯事。ベビーカーを押すママも手足の先までオシャレしている。「主婦疲れが見えないのはなぜ?」と不思議に思ったものだ。

 スーパーへ行こうと誘われたが、着替えに1時間待たされたとか、「お茶に来ない?」と誘われラフな格好で行ったら、相手は真っ赤なスーツに着替えてたとか…。

 日本に住んだことのあるメキシコ人の友達は、こんな感想を聞かせてくれた。「日本人はなぜアクセサリーを着けないの?」「独身時代はオシャレなのに主婦やママになった途端、どうしてあんなにダサくなるの?」「妊婦服がダサいわ」「化粧も薄いわね」。

 夫の元ホームステイ先のママも、いつもオシャレしている。「三咲は日本人の誇りを持って美しくしてなきゃね、みんなが見てるわよ」とアドバイスしてくれる。

 夫や恋人の前ではさらに美しくありたい、と願う女性は多い。「夫が起きる前に必ず化粧するわ」と言う50代女性。いつもオシャレな新婚主婦に「なぜそんなにきれいにしてるの?」と聞くと、「夫がお昼に戻って一緒に食べるからね」と言う。

 基本的に中流以上の家庭にはメードが1人か2人は必ずいて、家事から料理、子供の世話までしてくれるので、心に余裕があるのも理由の一つだろう。「日本では家事が一人前にできてこそ、いい妻と評価されるの」と言うと、目を丸くして「じゃあ何のために生きてるの? 楽しみはあるの?」と質問してくる女性も多かった。

 そして、メキシコ人男性は総じて紳士的でロマンチスト。仕事帰りに妻に花を買い、人前で彼女の長所を褒めたたえる。家族や友達の前でも、会話の一つのようにキスしたり抱き合ったり。年齢に関係なく仲が良い。

 女性が元気で美しくいられるのは、きっとステキなご主人、愛のある家族に囲まれ、充実しているからだと思う。私の夫もメキシコ人のママに鍛えられ、日本では照れて見せない「レディーファースト」の姿勢を、ここでは自然に出してくれるのでうれしい。私も優雅なマダムをまねて、エステなどに通ってみようかな?

 (高知市出身。メキシコ・モンテレイ市在住

平成17年3月30日付朝刊掲載




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