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地形知り災害に備えを 県内土地条件図の刊行開始
国土地理院はこのほど「高知」「安芸」「土佐高岡」の地形や地質などを詳細に記載した縮尺2万5000分の1の「土地条件図」を刊行した。埋め立て地や海抜ゼロメートル地帯などが記されており、同院は「南海地震や台風などに備える基礎資料として役立ててほしい」と話している。本県の土地条件図が刊行されるのは初めて。
土地条件図は、犠牲者が5000人を超えた昭和34年の伊勢湾台風をきっかけに翌35年から各地で作製。地質や土地の成り立ちを事前に知っていれば、洪水や土砂崩れ、津波などの被害が想定できるため、防災工事や避難対策などに幅広く活用されている。
四国で作製されたのは昭和61年の高松市周辺だけ。南海地震対策が急務となっていることから、16年度に本県分の作製を始めた。
完成した土地条件図は縦78センチ、横108センチ。「高知」は高知市鴨部から香南市香我美町の一部にかけて、「安芸」は同町の一部から安芸郡安田町の一部にかけて、「土佐高岡」は須崎市浦ノ内から高知市浦戸にかけて収録している。
土地の性質が分かる上、高知市の東部に海抜ゼロメートル地帯が広範囲に点在すること、物部川流域には水害を受ける可能性がある扇状地が広く分布していることなどが読み取れる。
国土地理院は今後、「須崎」「窪川」「中村」「土佐清水」も順次刊行する予定。「高知」「安芸」「土佐高岡」の土地条件図はいずれも一部870円(税込み)。日本地図センター(03・3485・5414)のほか、県内の一部書店でも販売予定。
【写真説明】土地の成り立ちなどが詳細に記された土地条件図