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浸水範囲を大字まで表示 県が南海地震津波予測図
県は14日、マグニチュード(M)8・4の南海地震が発生した場合の沿岸25市町村の津波浸水予測図を発表した。13年度にまとめた第2次津波防災アセスメント(影響評価)調査を補完する形で精度を高め、堤防などの防潮施設が地震で受ける影響を考慮。津波によって河川が氾濫(はんらん)する範囲や津波到達時間も市町村の大字単位まで把握できるようにした。同日の県議会南海地震対策調査特別委員会で報告した。
県は昨年9月から調査に着手。第2次アセスで行った津波の高さと地盤高の差で浸水地域を表すだけではなく、高知市など平野部では建物の密集度に応じて計数を使い陸域の波の動きを予測。防潮堤など津波に対する防潮施設が機能する場合と、津波や揺れなどによって破壊され機能しない2つのケースを想定した。
第2次アセスでは県土を500メートル四方の網に分割していたが、それを今回は最小12・5メートル四方に分割し精度を高めた。水深は最小50センチ単位に刻み、想定される最大の浸水状況を大字まで確認できるよう地図上で5段階に色分けした。
津波発生後、陸上の水深が10センチとなる津波到達時間も調査。「0―5分」から「90分以上」という12段階で表記した。
例えば安芸市で防潮施設が機能しない場合、沿岸部の住宅地には早ければ15―20分で津波が到達し、最大2―5メートルの浸水を予想。津波は安芸川、伊尾木川を遡上(そじょう)し、安芸川では60―75分で、河口から上流約2・5キロの地点まで氾濫するとした。また、土佐清水市の三崎地区のほぼ全域で0―5分で津波が到達し、最大5メートル以上の浸水が予想されるとした。
県危機管理課は今回の調査について、「計画策定の基礎資料にしてほしい。調査は計算上の浸水予測であり、市町村の担当者は現地に入って、地域の実情に即した計画を立ててほしい」とし、3000部を作成して市町村や消防機関に配布。各自治体の避難計画の策定などに活用してもらう方針。
(2005年6月15日付朝刊掲載)