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南海地震の前兆つかめ 海保が地殻変動調査
東南海・南海地震の前兆をとらえようと、海上保安庁の測量船「明洋」(621トン)=大和義明船長ら24人乗り組み=が25日までに、室戸岬沖に海底の地殻変動を調査する「海底基準局」を設置した。本県沖では初めてで、今後さらに同岬と足摺岬の沖に各1カ所を増設し、地震予知に向けたデータ収集を本格化させる。
東南海・南海地震は、陸側のプレート(岩板)の下に海側のプレートが潜り込むことが原因で起きる。このため、地震予知には海底の地殻変動の観測が重要だが、東海地震対策に比べ、和歌山、高知沖の観測態勢の整備が遅れており、同庁が大学機関と共同で昨年から海底基準局の増設を進めている。
地殻変動の観測は、水深約1,000―2,400メートルの海底に設置した同基準局に向け、同船から発信する音波のはね返りや船の位置情報などから計算する。同庁などは既に和歌山県・潮岬沖の2カ所に設置。今回から室戸岬沖に2カ所、足摺岬沖に1カ所の予定で高知沖への設置を始めた。
同船は20日、室戸岬沖南東約70キロ、水深約1,800メートルの海底に観測装置3基から成る海底基準局を設置。観測装置は直径約10―60センチ、高さ約80センチのたる形で、重さ約130キロ。3基を三角点に置き、その中心を基準点として観測する。
残り2カ所の設置時期は未定だが、設置完了後、同船が毎年、各基準局を巡回し地殻の動きを観測する。収集した情報は、地震予知連絡会などに報告されるという。
【写真説明】室戸岬沖海底に海上保安庁が設置した地殻変動の観測装置(25日、高知市の高知港に寄港した測量船「明洋」上)
(2004年11月26日付朝刊掲載)