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地震想定、病院機能を点検 高知市
死者20人を超すなど大きな被害が出ている新潟県中越地震から一夜明けた24日、高知市で南海地震を想定した防災訓練が相次いで行われ、参加者は真剣な表情で取り組んだ。
このうち、同市鷹匠町2丁目の市たかじょう庁舎では、市医師会などがつくる県災害医療対策高知市支部(永野健五郎支部長)が訓練。市内を中心とした52病院の医師や役員ら約100人が、県や市の被害予測通りに南海地震が起きた場合、各病院の機能がどうなるかを点検した。
参加者は、病院の位置や津波の浸水範囲、火災や土砂災害の発生しやすい場所を記入した災害マップを作製し、病院周辺の状況がどうなるかを具体的に検討。
完成した地図によると、市中心部の救急病院を含む十数カ所の病院が津波による浸水被害を受けるほか、木造住宅が多く火災の発生しやすい所にある病院も多数。被害の大きさを実感した参加者から「うちの病院は水没。今のままではお手上げ」「火災に巻き込まれるかもしれない」とため息が漏れた。
県などの想定では、最悪の場合、同市内で3000人以上が死亡し、5500人以上の負傷者が出るが、この日の訓練で、各病院が津波などを想定した上で受け入れ可能な重傷者(入院が必要なけが人)の人数を試算した結果、合計でも約500人。参加者は「災害が起きた時に病院にいる患者を守ることで手いっぱい。新たな患者の受け入れは難しいだろう」などと、今後の課題を持ち帰った。
【写真説明】自分たちの身は自分たちで守ろうと訓練する市民(高知市の市東消防署)
防災リーダーへ 住民30人が訓練
また、同市高須砂地の市東消防署では、地域の防災リーダーを育てる市の「防災人づくり塾」第2期講座が始まり、第1期(15年度、座学)の修了生約30人が要救助者の救出訓練などを行った。
参加者は4班に分かれてバケツリレーや消火栓からの放水などを行い、車の下敷きになった負傷者をジャッキを使って慎重に助け出す訓練も。
ある男性は「新潟の地震では孤立している地区もあると聞く。住民の自主防災が大事」と話し、市消防局職員は「暗闇で震えている新潟の住民をテレビで見た。(被災者に)安心感を与えるには声掛けなどが大切で、訓練などで経験を積んでほしい」と話していた。
(2004年10月25日付朝刊掲載)