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南海地震

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和歌山で震度5弱2回 室戸岬で津波50センチ

 5日午後7時7分ごろと同11時57分ごろ、近畿地方を中心に2度の地震があり、三重、奈良、和歌山の各県で震度5弱の地震を記録した。両地震で、京都、大阪両府のほか愛知、岐阜、滋賀などの各県でも震度4を観測したのをはじめ、関東、東海、北陸、中国、四国の広い範囲でいずれも震度3以上の揺れを感じた。県内では室戸岬で最大50センチの津波を観測した。

 2度目の地震で気象庁は三重県南部、和歌山県、愛知県外海に津波警報を出し、三重県尾鷲市は市の全域の住民に避難勧告した。

 気象庁によると、最初の地震の震源地は紀伊半島沖で潮岬の東南東110キロ付近で震源の深さは約10キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・9と推定される。2度目は震源地が東海道沖、潮岬の東130キロ付近。震源の深さは約10キロ、M7・3と推定される。

 気象庁は1度目の地震について「(発生が懸念される)東南海地震とは発生メカニズムが違う」とした。

 高知県内各地の震度は次の通り。

 【午後7時7分の地震】

 震度3=安田町、夜須町▽震度2=東洋町、室戸市、奈半利町、田野町、北川村、安芸市、芸西村、赤岡町、野市町、土佐山田町、南国市、高知市

 【午後11時57分の地震】

 震度3=東洋町▽震度2=室戸市、北川村、奈半利町、田野町、安田町、安芸市、芸西村、物部村、夜須町、赤岡町、土佐山田町、野市町、本山町、土佐町、大川村、南国市、高知市、佐賀町

 このほか、県内では午後7時7分の最初の地震で県西部の宿毛市を含む20市町村が震度1を観測。同11時57分の地震でも幡多郡を含む17市町村が震度1を記録した。

 県内 8年ぶりに津波観測

 高知地方気象台によると、県内3カ所の検潮所で、5日夜から6日未明にかけ津波を観測した。

 最初の地震に伴う津波の最大波は5日午後8時24分に室戸岬で30センチ、同8時47分に高知(桂浜)で15センチ。

 二度目の地震に伴う津波の最大波は6日午前零時49分に室戸岬で50センチ、同1時17分に土佐清水で30センチ。

 本県で津波を観測したのは平成8年2月、インドネシア東部の地震の影響で土佐清水で79センチを記録して以来。

 室戸市では、地元の消防などが沿岸部の監視、警戒に当たったが、被害は報告されていない。

 推定困難な東南海地震との関係

 5日夜、紀伊半島沖でマグニチュード(M)6・9と7・3の地震が相次いだことと、懸念される東南海地震との関係について、気象庁の山本雅博・地震津波監視課長は「これまで経験したことのない状況なので、今後どう推移するか推定困難」と述べた。

 山本課長は午後7時すぎの1回目の地震については、解析結果を基に「フィリピン海プレート内部で発生したとみられ、懸念される東南海地震とはメカニズムが異なる」と説明した。

 しかし、午後11時57分の地震は1回目の地震のやや東側で発生し、規模も大きかった。2回目の発生メカニズムの解析が終了しておらず、山本課長は慎重な言い回しになった。

 気象庁の解析では、1回目の地震は、陸側のユーラシアプレートの下に沈み込む海側のフィリピン海プレート内部で発生したとみられ「逆断層型」と呼ばれるタイプ。東南海地震は二つのプレートの境界付近で起こるとされている。

 二つの地震に近い場所で起きた地震としては、昨年1月、今回の震源域から東に約50キロの地点で起きたマグニチュード5・3の地震がある。

2004年9月6日付朝刊掲載


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