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室戸岬沖13キロに衛星津波計 東大地震研など

室戸岬沖13キロの海域に設置されたGPS津波計。津波の早期観測が期待される(室戸岬沖)=東大地震研究所など提供  南海地震による津波を早期に察知するため、東大地震研究所と日立造船技術研究所は11日、衛星利用測位システム(GPS)を搭載した津波計を室戸岬沖南南東13キロの海域に設置した。観測実験は1年間の予定。沿岸住民への情報提供など防災システムの構築に役立てる。

 津波計は高さ16メートル(海面上7・5メートル)、直径3・4メートル、重量16トンのブイ。最上部にGPSなどを搭載し、海面の変動を1―2センチの精度で計測。津波の到達時間や波高を割り出して陸上基地局に無線で伝える。データはインターネット上でも一般公開する。

 津波計の研究開発は8年前にスタート。13年から3年間、岩手県大船渡市沖2キロに観測ブイを設置し、無線による常時観測を実施した。今回はより沖合に設置することでブイの耐久度や観測精度を確認。住民の避難時間確保のため、将来は約50キロ沖合での観測を目指している。

 この日午前4時半、津波計を載せた台船が室戸市室戸岬町の室戸岬新港を出港。水深約100メートルの海底に係留用の鎖を取り付けた約150トンのアンカーを沈める作業を約13時間かけて行った。

 5月から本格的なデータ送信を開始する予定で、東大地震研究所の加藤照之教授は「現場海域は潮も速く、大変厳しい環境。実用化に向けて長期間の安定した観測が可能かどうかを見ていきたい」としている。

 【写真】室戸岬沖13キロの海域に設置されたGPS津波計。津波の早期観測が期待される(室戸岬沖)=東大地震研究所など提供

2004年4月12日付朝刊掲載


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