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![]() ―― 関連ニュース ――東南海・南海地震被害想定 全壊建物 最大61万棟
最も死傷者が多いのは、阪神大震災が起きたのと同じ冬の午前5時に発生した場合で、死者数は(1)建物の倒壊で6500人(2)津波で避難率が71%だと3300人、避難率が20%だと8600人(3)急傾斜地の崩壊で1900人(4)風速15メートルだと火災で400人―と算定。地滑りなども考慮し、想定死者数を1万1900人から1万7400人とした。 さらに、地震によって津波を避ける水門が閉鎖できない場合は最大で3100人増える。つまり最大の想定死者数は2万500人となる。 建物被害は午前5時、風速15メートルで35万3200棟が全壊。午後6時では火災が増え、全壊棟数は61万5900棟に達する。 都府県別の被害は、東海から和歌山、四国、九州にかけて13府県で10人以上の死者が出ると想定されている。 午前5時の地震発生で、多くの防潮堤の水門が閉まらず、津波に対する住民の避難率が20%という条件では、本県の死者数6200人に続き、和歌山県が5100人、三重県3700人など。この3県は海岸線に5メートルを超える津波が押し寄せると予想されている。想定死者数が1400人の徳島県、500人の宮崎県なども津波の犠牲が多い。 建物倒壊による死者が多いのは愛知県や静岡県で、それぞれ2000人、1500人が死亡するとしている。両県では、同調査会の示した震度分布で、震度6強以上の強い揺れが予想される地域が広い範囲を占めている。 【写真】記者会見する中央防災会議の土岐憲三・専門調査会座長(東京・霞が関=共同)
発生3―5秒後に警報 新型地震計整備へ震源域が陸から離れた東南海・南海地震は、東海地震と比べ地震の前兆をとらえることは難しいとされる。このため、気象庁などは前兆ではなく、地震の発生をいち早く検知する新型地震計を整備して、大きな揺れや津波が来る前に警報を発する新システム作りに取り掛かっている。東海、東南海、南海の3地震の発生メカニズムは同じで、沈み込むフィリピン海プレートに引きずられて、ゆがんだユーラシアプレートが、跳ね上がって起きる。 間近に迫っているとされる東海地震では、跳ね上がりの前兆検知を目指して各種の観測機器が設置されているが、東南海・南海地震は観測網作りに取り掛かったばかり。しかも震源域が陸から離れ観測も困難という。 整備が始まった新型地震計は、地震が発生して最初に到達する縦揺れを検知、数秒で震源やマグニチュードを計算し大きな横揺れが到達する前に、警報を発する仕組み。 現在の震度速報は発生後約2分、津波予報は約3分かかるが、新型地震計を活用すれば3―5秒後に発生情報が出せるため、より早い避難が期待できるという。 気象庁は東海地震も含め、東南海・南海の被害が予想される地域内の80地点に新型地震計を整備中だ。
(2003年4月18日付朝刊掲載) |
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