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政府 南海地震観測強化へ GPS増設「東海」並に
紀伊半島から四国沖で今世紀前半にも発生が予測される東南海・南海地震の前兆をとらえようと、政府の地震調査研究推進本部は26日までに、観測網を重点的に強化する方針を決めた。
関係省庁が2003年度の概算要求に盛り込む。
東南海・南海地震は、陸側のプレート(岩板)の下にフィリピン海プレートが沈み込む南海トラフで起きる。予想される震源が陸から離れて観測が難しく、東海地震に比べ観測態勢が整っていなかった。
国土地理院は地殻変動の観測強化のため、愛知から愛媛まで太平洋側6県で、衛星利用測位システム(GPS)の観測点を現在の130カ所から4年間かけて183カ所に増やし、東海地震観測並みの態勢にする。
海上保安庁はGPSだけで測定できない海底の地殻変動をとらえるため、潮岬(和歌山県)から足摺岬にかけて海底観測点5点を設置する。
気象庁は新型の海底地震計を導入。文部科学省はこれらの観測に加え、海底地下の構造探査や海底地震を観測することで、地震の前兆の検知を目指す。
推進本部は昨年、今後30年以内に南海地震がマグニチュード(M)8・4前後の規模で発生する確率は40%程度、M8・1前後の東南海地震が50%程度と評価。
両地震が同時発生した場合はM8・5前後になると発表していた。(共同)
(2002年8月27日付朝刊掲載)