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羽ばたけ! おらんく球団 高知FD 新たな挑戦(8)未来 球場いつか満杯に
今シーズン開幕前、徳島インディゴソックスはオーナーが資金難で撤退した。昨シーズンから経営危機に陥っている長崎セインツも、「今シーズン持たないのでは」との観測がしきりと出ている。 神戸、明石、紀州、コリアの4球団による関西独立リーグは、観客が100人に満たない試合もあり、興行面は非常に厳しい。 【写真】2605人の観衆で埋まったFD―巨人2軍戦。自分たちで球場を満員にするのが、関係者の夢だ(2009年7月5日、高知球場) FDも決して楽ではない。「FDを応援する県民会議」で球団とかかわる県職員が「FDの人たちはいつも多忙。本当にノンストップで働いてる」と同情するほど。それでも球場で出会うFD関係者は例外なく、はつらつと明るい表情を見せる。 「ゼロから、ここまで来た。高知の人に楽しんでもらえる存在にはなってきたと思う」とオーナーの北古味鈴太郎(35)。積み上げた自信がある。だから、前向きになれる。球団関係者の頭にあるのは「これからをどうするか」。未来志向の話ばかりだ。 社長の武政重和(35)は「球場づくり」を意識している。もっと観客を増やすにはどうすればいいのか。常に新しいファンサービスを模索する。 「若い女性層などもっと開拓すべき年代はある。お客さんを増やす仕掛けはまだまだあるはず」 もちろん、課題も多い。スポンサー集めはまだ足りない。県民会議と連携して、県内に広く支援を募る必要がある。 また、球団発足時から球場へのナイター設備設置が、集客を増やすための懸案とされているが、まだ行政内部の検討段階で具体化はしていない。 それでも球団本部長の北古味潤(34)は「僕ら命懸けでやってますから」と言い切る。困難は承知の上だ。昨年7月5日、巨人2軍を高知球場に招いた交流試合。FDの試合としては過去最多となる2605人の観客でにぎわった。球団幹部は「いつか自分たちの力だけで客席を埋めたい」と力を込める。 FDファンで埋まる「夢球場」を実現するには、一歩ずつ近づくしかない。そして、その歩みはまだ、始まったばかりだ。 =文中敬称略 =おわり(2010年5月18日付朝刊)
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