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定岡FD 3年目の通信簿(下)育成と強化 ホームタウンの効果大
昨季まで練習は、主に高知市内の四国銀行グラウンドで行っていた。開始は正午ごろからで時間は限られ、練習の絶対量が足りなかった。越知町のグラウンドは午前中から夕方まで使用できる。十分な練習時間が取れるようになった。 今季からピッチングマシンが登場。以前は監督、コーチ、選手が交代で打撃投手を務め、フリーバッティングは1カ所だったが、マシンと投手による2カ所同時の打撃練習が可能になった。格段に向上した環境の中で質、量とも豊富な練習をこなしてきた。 中身の濃い練習が結果に表れた選手も多かった。今季3試合あったサヨナラ勝ちのうち、2試合は新人の村上と大谷が決めた。村上は右打ちがサヨナラヒットに結びつき、大谷はコンパクトなスイングで本塁打を放った。ともに日ごろの努力が形になった。 しかし、その一方で力を十分発揮できなかった選手もいた。前期あと一歩で優勝を逃したことで、育成計画に狂いが生じたのも確かだ。 リーグ新の12連勝を記録し、優勝も視界に入り始めた6月、定岡監督は「前期を取れば、後期はいろいろな選手起用ができるようになる」と話していた。前期優勝でチャンピオンシップ出場権を獲得できれば、後期はそれほど勝敗にこだわらなくてもいい。 しかし、あと一歩で優勝を逃したため、後期も勝利を度外視するわけにはいかなくなった。オーダーは固定化せざるを得ず、出場機会に恵まれない若手選手がいたのも確かだ。定岡監督は就任当初から「育成と勝利の両立は難しい」と語っていた。その課題は来期以降に引き継がれていく。 【写真】安田=左から3人目=のドラフト指名を祝って行われた鏡開き。毎年の恒例行事にしたい(高知市内のホテル) ◇ 定岡体制になって3年で、リーグ制覇とNPBへの選手輩出という二つの目標は、それぞれに達成できた。 ただし、2年目のリーグ優勝は、圧倒的な攻撃力でつかんだ勝利。監督が本来志向する機動力野球からは程遠かった。3年目の今季こそ、本来の機動力野球で優勝を狙ったが、王者香川OGには及ばなかった。 小気味いい野球で勝ち星を重ねながら、NPBへも多くの選手を送り出す。育成と強化が両立された時、FDの存在価値はさらに高まるだろう。 チームはすでに新しいシーズンへ向けて、着々と動いている。ドラフト指名の歓喜と、優勝の興奮が同時に味わえる。そんなぜいたくを、来季こそ実現させてほしい。 (2010年11月19日付朝刊) Tweet
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