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「市民クラブ」を支える無数の人々。チームオフィシャルサポーターズクラブ、北海道内各地にある後援会なども含めたファンは約三万人に上る。そうした一人ひとりがチームと一体感を持ち、中にはボランティアでチームの営業に貢献する熱心な人々がいる。
オリジナルグッズの販売でその収益を寄付したりするのは一般的だし、定価に寄付金を組み入れたメニューをそろえるラーメン屋さんもある。熱心なクラブが連携して毎月十二日を「サポーターの日」として何らかのイベントを行う計画も進んでいるという。看板、名刺などをすべて赤と黒のコンサカラーのデザインで統一している企業。決して悪い意味ではなく、人気に“便乗”した経営戦略も打ち出して当然だ。
あの手この手で苦しい台所を支えようと頑張るサポーター。どこか「草の根」の選挙運動も連想させるし、一度火がついたらとことん燃え上がる土佐人気質にも通じるものがある。
土佐人ではないが、九州・四国サポーターズクラブ代表の藤島敏也さん(40)=佐賀市=も「草の根」の一人。三月初め、わざわざ来高し、高知市の街頭で本県サポーターとともにチラシを配って観戦を呼びかけた。さらに高知空港から春野へ直通の貸し切りバス利用者を募り、採算がとれるかどうかなどを調査。試合後の交流会や橋本大二郎知事へのキックイン要請など、観客動員へ次々と手を打った。
「初めてですね。こんな形で少しでもお役に立てるのは。札幌でサポーターが何かやるといっても、集まりにも行けなかった」
佐賀市内の建設会社に勤務し、札幌には全く縁がなかったが、たまたまもらったチケットで札幌の試合に足を運んだのが五年前。以来、熱烈なファンになった。「北海道の土地柄なんでしょうか。何でも受け入れてくれる懐の深さがある。どっぷりつかっちゃいました」
昨年十月二十一日、J1復帰を決めた平塚競技場での湘南戦。チームとともに浮き沈みを経験した藤島さんは「卒業式みたいなものですよ。J2へ降格したころを思うとうれしさも倍増ですよ。自然と涙がこみあげてきました」と振り返った。一方で、「思い出話ばかりじゃ新しいサポーターは入って来ません。去年のように連勝できるほど甘くないし、どうやってファンをつなぎ止めていくか」と不安も抱えているという。
春野での公式戦開催は新たなサポーターを開拓するよい機会。そして、県内の札幌ファンが増えるということは、県サッカー界のすそ野を広げる好機でもある。
水泳、相撲、野球、ソフトボール…。時代とともにさまざまな競技で「王国」を名乗ってきた本県。サポーターによって新たな「種」がまかれ、県スポーツ界を活性化させる契機になればと願う。
【写真】佐賀市から駆けつけ県内初の公式戦の観戦を呼びかけるサポーターの藤島敏也さん(中央)と本県の川上恵子さん(左端)=高知市帯屋町1丁目
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