安室とMAXほうふつ

超人気ボーカリストがライブ会場で引退を電撃発表! 後には4人のバックダンサーが残された―。hiro、平山あや、ソニン(高知市出身)、サエコらが出演する「バックダンサーズ!」がTOHOシネマズ高知で上映されている。
シチュエーションを聞いてすぐ思い浮かんだのが、安室奈美恵とMAXの関係。私の記憶が確かなら、安室らは1992年のデビュー時、「スーパーモンキーズ」という一つのグループだった。
その後、メンバー交代を繰り返しながら、安室奈美恵withスーパーモンキーズに“分離”。安室のソロ転向後、残されたスーパーモンキーズの4人はMAXとして活動し、「Give me a Shake」などのヒット曲を出すなど、私のような判官びいきの芸能ファンをほっとさせたものだ。
さて、劇中の4人の行く末は…。
監督は「東京ラブストーリー」「ロングバケーション」など“月9”(フジテレビ系の月曜午後9時台のドラマ枠)で大ヒットを飛ばし続けてきた永山耕三。だが、出演者の話題ばかりが先行し、シナリオ的には外れが多い最近の月9の凋落(ちょうらく)ぶりを目の当たりにする限り、正直言って本作の出来に多少なりとも不安があったのは事実だ。
その中で、いい味を出していたのが陣内孝則。売れないオヤジバンド「スチールクレイジー」のボーカルだが、実は“幻のミュージシャン”という過去を隠す男。さらに、hiro演じる佐伯よしかとの間にも驚くべき秘密を抱えている。
「踊る大捜査線」のいかりや長介とまではいかないものの、持ち前の軽薄キャラの中にオヤジの哀愁なども織り込みながら、若手ばかりで上滑りしがちなストーリーに、多少なりとも深みを与えていた。
【写真説明】トップボーカリストの突然の引退で、残された4人のバックダンサー。彼女たちは本当の夢を見つけることができるのか…
(06年9月13日・小川一路)
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