2017.05.18 08:10

高知県の2016年漁業生産が過去最低 カツオ類初の2万トン割れ

 高知県内の漁業者が水揚げした2016年の漁業生産量(速報値、養殖を含む)は2016年比17・2%減の8万2千トンで、現在の調査方法となった1971年以降で過去最低となったことが、農林水産省の「漁業・養殖業生産統計」で分かった。養殖を除く漁獲量も18・1%減の6万5100トンで過去最低。1970、1980年代は約5万トンあったカツオ類が、初めて2万トンを割り込んだ。

 この統計は、高知県内の漁業者が高知県内外の港に水揚げした量を農林水産省がまとめたもの。

 高知県内の漁業生産量は、1980年代半ばの約20万トンをピークに減少傾向となり、最低は2014年の9万2126トン。2015年はやや持ち直したものの、2016年は過去最低を1万トン近く下回る大幅な落ち込みとなった。

 魚種別では、近年は2万トン台で推移していたカツオ類が2016年比約2800トン減の1万9800トン。ソウダガツオ(メジカ)を除くカツオは、約1200トン減の1万3700トンだった。

 マグロ類は1万4200トン(2016年比約5200トン減)、イワシ類が1万2800トン(約4200トン減)で、いずれも3割近く落ち込んだ。その他はサバ類3100トン(約700トン減)、アジ類3千トン(200トン増)、ブリ類2200トン(約1600トン減)。

 漁法別では、カツオ一本釣り1万7千トン(約3千トン減)、マグロはえ縄1万4400トン(2600トン減)、定置網1万1400トン(約2300トン増)、引き縄3700トン(約1800トン減)など。

 養殖業は1万6900トン(約2600トン減)で、経営体が減っているブリ類を中心に落ち込んだ。

 高知県水産政策課の浜渦敬三課長補佐は「マグロやカツオは、東南アジアで盛んになっている巻き網漁で資源が減少傾向にある。『高知カツオ県民会議』など民間の動きと歩調を合わせ、資源保護、漁獲量回復に取り組む」と話している。

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カテゴリー: 社会政治・経済カツオ県民会議社会


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