2017.04.13 14:55

条件守れば展示品撮影OK 高知県立美術館と高知城博物館

草間弥生さんの展覧会で作品を撮影する来館者(東京都港区の国立新美術館)
草間弥生さんの展覧会で作品を撮影する来館者(東京都港区の国立新美術館)
 美術館や博物館で、来館者が展示作品を撮影できないという“常識”が変わりつつある。背景にあるのは、スマートフォンの普及や「海外ではOKなのに…」といったニーズ。来館者による会員制交流サイト(SNS)での情報拡散を期待する運営側は、撮影場所や対象作品を限定しながら、課題克服への工夫を重ねている。
 
 高知県内の美術館などでも、一定条件の下で来館者が撮影できる場合がある。
 
 高知県立美術館(高知市高須)の松本教仁学芸課長補佐は「宣伝効果はあるので、OKにしたい気持ちはあるが、撮影の可否を決めるのは著作権所有者。つまり作家によって対応が異なるのが現状だ」。
 
 そこで会場入り口などに許可を取った作品のパネルや看板などを置き、撮影コーナーを確保するなどしている。また、学芸員が作家と話し合った上で企画展会場全体を撮影OKにする場合もある。6月に開かれる高知市の美術家、高崎元尚さんの展覧会では撮影可能にする方向だ。
 
 松本補佐は「ただ、作品保護の観点からフラッシュと、他の来場者の映り込みを避けるために動画撮影などは禁止にしている。マナーを守ってもらえたら、今後は撮影可能な展示が増える可能性はある」と話す。
 
 一方、3月にオープンした高知県立高知城歴史博物館(高知市追手筋2丁目)は、現在展示中の古文書や美術工芸品など88点については、フラッシュや「自撮り棒」を使用しなければ全て写真撮影できる。
 
 「全国でも写真撮影ができる博物館が増えており、禁止する法的根拠もない。史料を広く公開するという博物館の使命もある」と渡部淳館長。ただし、今後の企画展などで撮影許可が下りていない借用史料が展示される場合は、撮影を禁止するケースもあるという。

カテゴリー: 文化・芸能


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