2017.03.22 08:20

選抜高校野球へ高知県の明徳義塾ナインが室内練習

雨でグラウンドが使えなかった21日、室内練習場で約2時間バットを振った。手前は田中闘(兵庫県内)
雨でグラウンドが使えなかった21日、室内練習場で約2時間バットを振った。手前は田中闘(兵庫県内)
 選抜高校野球に出場する高知県の明徳義塾ナインは3月21日、当初予定の割り当て練習のグラウンドが雨のため使えず、兵庫県内の室内練習場を借りて、投手陣はブルペンでの投球と打撃練習、野手陣は打撃のみ約2時間行った。

 初戦の相手、早実(東京)は左右5人の投手がいる。選手らは最初の30分間、投手は投球練習、野手はティー打撃。その後、直球や変化球などさまざまな種類のマシン5台を相手に、ひたすらバットを振り続けた。

 馬淵監督はその間、主軸が期待される谷合へのアドバイスに多くの時間を費やした。監督自ら上げたトスはど真ん中から、高め、低めの完全なボール球まで。「やってくれると思う」と馬淵監督は手応えを口にした。

 谷合は「監督さんには『甘い球が来たら絶対逃すな。ホームランにせえ』と言われました」。甘く入るか、力のない球なら少々のボール球でも外野スタンドにたたき込む力はある。

 相手には注目の強打者、清宮、野村がいるが、明徳も主軸に“本塁打指令”。力には力で対抗する構えだろうか。

バットを手に遠くを見詰める西浦颯大。3度目の甲子園、ひそかな夢がある (東大阪市花園セントラルスタジアム)
バットを手に遠くを見詰める西浦颯大。3度目の甲子園、ひそかな夢がある (東大阪市花園セントラルスタジアム)
【西浦颯大(にしうらはやと)3年 右翼手】走攻守で全ての中心
 この人を抜きには、2017年の明徳は語れない。鋭く振って遠くに飛ばす打撃、50メートル5秒9の数字以上に速く見える走り、右翼での守備範囲の広さ。どれをとってもチームで一番と、誰もが認めるのが西浦颯大だ。

 熊本県出身で、中学時代は硬式のクラブチーム「熊本北リトルシニア」に所属。明徳は「小学校時代からテレビで見て、強いなと思っていた」そうだが「熊本北」のコーチが明徳出身だったこともあり、迷わず高知に乗り込んできた。

 「コンビニぐらいあるやろうと思って来たら、本当に何もなかった」というのが、最初に明徳に来たときの印象。しかし、もっと驚いたのは練習が始まった後だった。馬淵監督らのアドバイスが「レベルが高すぎて、何を言っているのか分からなかった」という。

 中学時代のクラブチームは練習が週3回で、残りの日は自主練習だったが、明徳の練習は毎日。しかも長い。最初は、こなすだけで疲れ果てた。
 しかし、1年生だった2015年秋には「3番ライト」のレギュラーを獲得。翌年は春、夏の甲子園に連続出場を果たし、5試合で18打数7安打の数字を残している。昨夏の嘉手納(沖縄)との3回戦では、試合を決定付ける満塁本塁打も放った。

 その感触が忘れられない。「甲子園で2大会連続本塁打」が目標だ。そして、もう一つは「サイクル安打」。達成なら明徳の先輩、藤本敏也以来となるが、その記録は1998年夏の準決勝で横浜(神奈川)に6―0から大逆転負けした試合だっただけに、偉業もかすんでしまった。もちろん、チームが勝った上で夢をかなえたい。

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カテゴリー: スポーツ選抜高校野球スポーツ


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