2017.03.17 09:05

3/19センバツ開幕へ高知の明徳義塾 力強く、泥くさく

厳しい冬の間、戦う準備は積んできた。頂点目指して、力強く駆け出せ(写真はいずれも甲子園)
厳しい冬の間、戦う準備は積んできた。頂点目指して、力強く駆け出せ(写真はいずれも甲子園)
 高知県の明徳義塾高校の野球は、投げても、打っても、守っても、走っても、そつがない。ただ「スマート」という表現では少々違和感がある。都会で生まれ育った選手も少なくないのに、「泥くさい」という言葉の方が似合うのだ。

守りは明徳野球の生命線。グラブの中の手、ボールを握る手に力がこもる
守りは明徳野球の生命線。グラブの中の手、ボールを握る手に力がこもる
 夏の甲子園、明治神宮大会、国体の全国3大会を制し、手に入れていない優勝旗は「春」だけとなった明徳。選手らが口を開けば「優勝」の二文字が出る2017年のチームは、初戦で「都会のチームの代表」のような、早実(東京)と対戦することになった。

甲子園を知り尽くした男、馬淵史郎監督。通算50勝、さらにはその先もにらむ 
甲子園を知り尽くした男、馬淵史郎監督。通算50勝、さらにはその先もにらむ 
 高知県の泥くさい野球で、スマートな野球に立ち向かえ。…いや、相手は2017年、力強さを前面に出すチーム。じゃあ、こちらはそれを上回る力で押してみようか。それとも、いつも通りの粘っこさを貫き通そうか。

 目の前の高い壁を乗り越えても、次々に強敵が現れるのが甲子園。どんな戦い方であれ、明徳らしく、グラウンドで躍動しよう。ベンチ入りの18人も、メンバーに入れなかった選手も、目は闘志でぎらぎら輝いている。

馬淵監督50勝へあと2 決勝進出なら現役2位に
 明徳を約30年間も率いる馬淵史郎監督(61)は、2016年の夏までに甲子園通算48勝。この10年ほどの間に、37勝の故・蔦文也氏(池田)、40勝の木内幸男氏(取手二、常総学院)らを超えた。

 今大会で2回戦を突破すれば、50勝の大台を達成。ベスト4入りで、渡辺元智氏(横浜)、前田三夫氏(帝京)の51勝に並ぶ。決勝に進めば歴代3位、現役2位の52勝、優勝なら53勝まで伸びる。

 ちなみに歴代1位は智弁和歌山の高嶋仁監督の63勝(智弁学園での勝利含む)、歴代2位は中村順司氏(PL学園)の58勝だ。

 馬淵監督の通算勝利数に甲子園出場回数を足し、優勝回数(2002年夏)を引くと、甲子園で采配を振るった試合数となる。甲子園出場回数は優勝しないかぎり、甲子園での負け数と一致する。ただ、馬淵監督は優勝が1回あるので、出場回数から1引いたものが負け数となる。つまり、馬淵監督は2016年夏終了時点で「48+29―1」で76試合の采配を振るったことになる。

 甲子園を知り尽くした男は「30回目の節目の甲子園で、1回戦が77試合目。ラッキーセブンが並ぶんや」と、高らかに笑った。

 「大台」や「渡辺超え、前田超え」を達成した時、馬淵監督はインタビューでどう答えるのだろうか。甲子園を知り尽くした男、馬淵史郎監督。通算50勝、さらにはその先もにらむ。甲子園を知り尽くした男、馬淵史郎監督。通算50勝、さらにはその先もにらむ。

ベンチ入り18人の意気込み(背番号、名前、新学年、ポジション)
1 北本佑斗(きたもとゆうと)3年、投手
 去年の春は甲子園のマウンドで、緊張して思い通り投げられなかった。力はついたと思うので、今度は結果を出したい。
2 筒井一平(つついいっぺい)3年、捕手
 守りでは盗塁を許さない。投手が完封できるようリードする。打撃ではチャンスを上位につなぎ勝利に結び付けたい。
3 久後健太(くごけんた)3年、一塁手
 打撃でも守備でも、しっかりボールに食らい付く姿勢を練習の時から見せて、全試合スタメンでフル出場したい。
4 近本攻生(ちかもとこうき)3年、二塁手
 まずはノーエラー。打撃は大事な場面で打ちたい。1本出れば、その後は3割、4割と打てるようつなげていきたい。
5 盛田大将(もりただいすけ)3年、三塁手
 バッティングで見せたい。タイムリーが打ちたい。守備では、ここという場面で、チームを救うプレーがしたい。
6 今井涼介(いまいりょうすけ)3年、遊撃手
 明徳の野球はまず守り。ノーエラーでいきたい。打撃は結構チャンスで回ってくるので、全部打つぐらいの気でいく。
7 佐々木仁(ささきじん)3年、左翼手
 一番やりたいのは本塁打を打つこと。暴れ回りたい。そのためには守備でリズムをつくって、打席に入る必要がある。
8 中坪将麻(なかつぼしょうま)3年、中堅手
 守備では左中間、右中間のヒット性の当たりをアウトにしたい。打撃では、簡単にアウトにならないよう粘りたい。
9 西浦颯大(にしうらはやと)3年、右翼手
 まずはチームの勝利。個人的には、去年の夏に続いて甲子園で本塁打を打つ。あと、サイクルヒットを打ってみたい。
10 田中闘(たなかとうわ)2年、内野手
 秋の四国大会では試合に出たが、競争も激しいので、甲子園ではどうなるか。打撃の調子を上げて、試合に出たい。
11 谷合悠斗(たにあいゆうと)2年、外野手
 去年の夏の甲子園では、最後に自分が打てずに負けてしまった。今度は自分の活躍で勝ったと言われるようにしたい。
12 市川悠太(いちかわゆうた)2年、投手
 とにかく腕を振って力のある球を投げること。甲子園で出番があれば、思い切っていつも通りのピッチングをしたい。
13 貫優(ぬきゆう)3年、内野手
 自分の持ち味は打撃。チャンスで一本打ちたい。そのために、練習でも一本一本真剣に考えながら打っている。
14 山口海斗(やまぐちかいと)3年、外野手
 「元気」「やる気」をチームに浸透させたい。みんなが気持ち良く試合に臨めるよう、ベンチから大きな声を出す。
15 島田直樹(しまだなおき)3年、内野手
 逆方向への打撃と、積極的に次の塁を狙う走塁を心掛ける。守備はあまり得意でないが、送球だけはしっかりしたい。
16 中田厚大(なかだこうだい)3年、投手
 出番があるとすれば、短い回のリリーフ。自分のスタイルで全力投球して、任されたイニングをしっかり抑えたい。
17 山中修平(やまなかしゅうへい)3年、投手
 投げる機会があればベストを尽くす。中継ぎになるだろうが、先発投手の思いも背負って、いい形で次の投手につなぐ。
18 谷口涼太(たにぐちりょうた)3年、内野手
 調子のいい選手を使う」そうなので、練習から目立ちたい。試合に出たら結果を出し、次も出られるようにしたい。

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