2017.02.17 08:13

高知県宿毛湾で新種クラゲか 黒潮生物研究所の研究員が2種発見

宿毛湾のクラゲについて説明する戸篠祥さん(高知県大月町の黒潮生物研究所)
宿毛湾のクラゲについて説明する戸篠祥さん(高知県大月町の黒潮生物研究所)
 高知県幡多郡大月町西泊の黒潮生物研究所の研究員が、高知県の宿毛湾で新種とみられる2種類のクラゲを発見した。今後、学会発表や論文提出を経て異論がなければ認められる見込みで、「さらに調査を続けたい」と意欲を見せている。

 発見者は大分県佐伯市出身の戸篠祥さん(30)。大学生時代からクラゲを研究し、2015年に黒潮生物研究所入り。ほとんど手つかずだった宿毛湾のクラゲの生息状況を調べ始めた。

 2015年5月から、高知県大月町柏島、宿毛市の田ノ浦、藻津、愛媛県愛南町の深浦、福浦の5港の岸壁で、月1回の採集を続けてきた。

 1年間の結果をまとめたところ、同じ手法の調査では和歌山県、長崎県に次いで3番目に多い63種類のクラゲを確認。中には、国内で初めて見つかったトガリエダクラゲや、過去2例しか報告がないエダワカレサルシアクラゲのような希少種もあった。

 さらに、図鑑や過去の論文に記載がない2種類のクラゲがおり、戸篠さんは「新種の可能性が高い」と判断。「コンボウヤワラクラゲ」「ダイダイヤワラクラゲ」と仮名を付け、認定を目指している。

 戸篠さんは2012年にも神奈川県で新種のクラゲを発見し、「リュウセイクラゲ」と命名。種の上位分類のリュウセイクラゲ属、ヒサシリッポウクラゲ科が新設されるきっかけになる大きな発見だった。

 高知県の宿毛湾の調査は継続中で、1月からは対岸の大分県にも範囲を広げ、比較を行うことで研究を深める計画だ。戸篠さんは「宿毛湾は黒潮の影響もあり種が豊富で、調べればもっと発見できる可能性がある。温暖化などで南方系種の北限が上がってきていることも考えられるので、さらに調査を進めたい」としている。

カテゴリー: 環境・科学幡多

ページトップへ