2017.02.16 14:30

高知南国道路の巨大高架橋を一夜で架設 400人見守る

重さ760トンもある巨大な高架橋が一夜にして架設された。高知ICと高知南ICを結ぶ大動脈となる(16日午前2時40分ごろ、写真はいずれも高知市高須砂地)
重さ760トンもある巨大な高架橋が一夜にして架設された。高知ICと高知南ICを結ぶ大動脈となる(16日午前2時40分ごろ、写真はいずれも高知市高須砂地)
 長さ50メートル、高さ10メートル、重さ760トンの巨大構造物が、一夜にして県道の真ん中に出現した。

 高知市高須砂地で進められている高知南国道路の高知インターチェンジ(IC)と高知南IC間(6.2キロ)をつなぐ高架橋の建設現場。この巨大構造物は橋の一部で、架橋現場のすぐ近くで組み立てられ、2月15日夜から16日未明にかけて運搬、設置された。

 ジャッキで持ち上げられた構造物は1分間に50~150センチずつ約260メートル移動。約7時間半かけて架設が完了した。

 交通の大動脈の誕生風景を多くの見学者や工事関係者が寒さをこらえ見守った。

闇夜の高架橋に驚嘆 260メートル移動
橋脚と土台を連結する作業。アンカーボルトと呼ばれる棒に正確に橋脚を合わせなければならず、最も大変な作業。約3時間を要した(16日午前1時40分ごろ)
橋脚と土台を連結する作業。アンカーボルトと呼ばれる棒に正確に橋脚を合わせなければならず、最も大変な作業。約3時間を要した(16日午前1時40分ごろ)
 2月15日夜から16日未明にかけて高知市高須砂地の県道を通行止めにして行われた高知南国道路高知インターチェンジ(IC)―高知南ICの高架橋架設作業。巨大建造物がじりじり動き、道路の一部が完成した。

「これが本当に動くんやねえ」と驚嘆の声を上げる見学者ら。車輪が回るたび「動きゆう」「進みゆう」と大興奮(15日午後9時15分ごろ)
「これが本当に動くんやねえ」と驚嘆の声を上げる見学者ら。車輪が回るたび「動きゆう」「進みゆう」と大興奮(15日午後9時15分ごろ)
 高知南国道路の整備は、国土交通省が総事業費約1638億円で2000年に着工。高知南IC―高知龍馬空港IC間は既に開通しており、高知IC―高知南ICの供用開始は2020年度の見通し。

ボルトを固定するため人の顔ほどの大きさのナットを丁寧に締め、橋と土台の連結が完了した(16日午前4時45分ごろ)
ボルトを固定するため人の顔ほどの大きさのナットを丁寧に締め、橋と土台の連結が完了した(16日午前4時45分ごろ)
 県道の中央分離帯の上に片側2車線の高架橋を建設する工事。県道を長期間通行止めにせず工事できる「橋梁(きょうりょう)一括架設」という工法が採用された。

 橋梁一括架設は工事現場とは別の場所で組み立てた構造物を運搬し設置する。今回は約260メートル離れた広場で全長50メートル、幅25メートル、重さ760トンの高架橋の一部を造り、これを「ドーリー」と呼ばれる大型の作業用台車16台で持ち上げて運んだ。

 2月15日午後9時、工事はスタート。ドーリーの動くスピードは分速50~150センチ。クラクション音で合図を取り合い、ドーリーの車輪の向きを頻繁に調整しながら、4時間40分かけて移動させた。それからさらに3時間、土台と橋脚が固定された。

 沿道では工事関係者や見学者ら約400人が見守った。闇夜を突き進む巨大建造物に「こりゃあすごい」「こんなに大きいものが動くんやね」。名古屋市から見学に来た人もいた。

 仕事終わりに駆けつけたという会社員の津野田陽子さん(55)=高知市北本町4丁目=は「道路は人や物だけじゃなくて文化も運んでくれるんでしょうね。高知が元気になってくれるのが楽しみ」と開通を思い浮かべワクワクしていた。

カテゴリー: 社会主要高知中央


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