2017.02.16 08:15

県民反対で高知城のクスノキは伐採方針を一転し保存へ

伐採・剪定が始まった高知城の南東部。手前右側が伐採を取りやめたクスノキ(15日午前、高知市の高知公園)
伐採・剪定が始まった高知城の南東部。手前右側が伐採を取りやめたクスノキ(15日午前、高知市の高知公園)
 高知城内の樹木の伐採・剪定(せんてい)作業を計画している高知県教育委員会は2月15日までに、伐採予定だった石段登り口脇にある樹高約20メートル、幹回り約3メートルのクスノキは伐採せず、最小限の枝の剪定にとどめる方針に転換した。伐採方針を伝えた新聞報道を受け、県民から反対意見が寄せられたためという。

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 一連の作業は3月4日に開館する高知県立高知城歴史博物館(高知市追手筋2丁目)の展望ロビーなどからの城の眺望を確保するためで、伐採は天守閣南東部を中心に約20本を予定している。

 高知県教育委員会文化財課によると、報道があった2月14日から15日にかけて「展望ロビーからの景観のために、親しみがある巨木を切るのはいかがなものか」といった趣旨で伐採に反対する電話やメールが複数寄せられた。特に巨木のクスノキの伐採に反対する声が多かったことから、根元から伐採する計画を見直したという。

 高知県教育委員会文化財課は「(石段脇のクスノキは)景観を占有している面積が広く、庭園管理の専門家らと相談して伐採することにしたが、寄せられた意見を重く受け止め、伐採しない判断をした」と説明。剪定は「枝の切り口が目立たないようにしたり、木が電柱のようにならないようにするなど最小限にとどめる」という。方針が急転換したことについては「事前説明が十分ではなかった。広く意見を聞いていくようにしたい」としている。

 当該のクスノキ以外は予定通り伐採する方針で、15日からクレーンを使って作業が始まった。天守閣南東部での作業は2月末ごろまで行われる。

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