2017.02.15 08:20

高知県土佐清水市でファインバブル(微細気泡)を清水さばに活用

微細気泡の発生装置=左=を稼働させた清水さばの蓄養水槽(土佐清水市市場町)
微細気泡の発生装置=左=を稼働させた清水さばの蓄養水槽(土佐清水市市場町)
蓄養期間延長に手応え
船いけす2基導入予定

 1粒が0・1ミリ以下のファインバブル(微細気泡)を「清水さば」の安定出荷につなげようと、高知県土佐清水市の高知県漁協清水統括支所が実証実験を進めている。生け捕り後に入れる蓄養水槽に気泡発生装置を設置して半年ほど状態を見た結果、「酸素が行き渡るせいか、無駄な動きが減って魚体の傷が減った。蓄養期間の延長につなげられる」と手応えを感じている。

 「土佐の清水さば」は、清水統括支所が販売するブランド魚。足摺沖で生け捕りしたサバを、漁協内にある5基の円形水槽でサイズや捕獲日に分けて蓄養し、生き締めにして県内外に出荷している。

 漁は通年で可能だが、天候などの影響で水揚げ量の変動が大きいため、蓄養期間の延長が安定出荷の鍵になる。岡林大志支所長は「回遊魚のサバは、蓄養が難しい。酸素が少なかったりストレスを感じると激しく泳ぎ、水槽の壁に当たって傷つく。いかにゆったり泳がせるかが課題」と話す。

 そこで高知県漁協清水統括支所は、水槽内の酸素濃度を高めるため、養殖魚の酸欠防止で効果が確認されたファインバブルに目を付けた。水産庁の補助事業を活用し、発生装置4基を2016年8月に導入した。

 まだ実験段階だが、サバ担当職員の平下啓相(けいすけ)さん(50)は「水槽に移してからサバが落ち着いて泳ぐようになるまでの時間が短くなった」。サバの体力の消耗や魚体の傷を抑える観点から、蓄養は2日間を目安にしてきたが、「3~4日目でも販売できるレベルの魚が残るようになった」という。

 高知県漁協清水統括支所は今後、発生装置のうち2基を船のいけすに導入する予定。岡林支所長は「洋上での体力消耗も最小限に抑えたい。適正な酸素濃度の模索など試行錯誤を続けて、安定出荷につなげたい」と話している。

カテゴリー: 政治・経済幡多

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