2017.02.11 08:40

「志国高知 幕末維新博」ポスターが過去の企画展と酷似 

「志国高知 幕末維新博」のポスター(左)と「こうちミュージアムネットワーク」の合同企画展ポスター
「志国高知 幕末維新博」のポスター(左)と「こうちミュージアムネットワーク」の合同企画展ポスター
関係者ら「踏襲でなく斬新さを」
 3月4日に開幕する高知県の観光キャンペーン「志国高知 幕末維新博」のメインポスターが、「土佐・龍馬であい博」(2010~11年)に合わせて開かれた企画展に使用されたポスターと酷似していると関係者から指摘する声が上がっている。坂本龍馬ら偉人の銅像が並ぶデザインで、背景の模様なども踏襲した形。同じデザイン会社が作成していて著作権の問題はないというが、高知県観光政策課は「人物や色を変えるなどしており、全く同じものではないので疑問が出るとは思っていなかった」と戸惑っている。
 
 酷似しているのは、高知県内の博物館などでつくる「こうちミュージアムネットワーク」(会長=筒井秀一・高知市立自由民権記念館長)が、各館の合同企画として行った「志の時代展」のポスター。ジョン万次郎や岩崎弥太郎といった幕末維新期の5人の銅像が並ぶデザインで、各館の学芸員らが発案し、業者に依頼した。

 高知県によると、「志国高知 幕末維新博」ポスターのデザインと制作は、プロポーザル方式で2016年12月12日に審査が行われたが、参加4社のデザイン案が基準点に届かず、業者が決まらなかった。

 「志国高知 幕末維新博」開幕まで期間が短く、高知県は再度のプロポーザルは難しいと判断。「維新博のイメージに合う」と審査員から意見があった「こうちミュージアムネットワーク」のポスターをベースにして、当時デザインを担当した会社に発注した。

 デザイン会社は銅像の写真を龍馬の妻・お龍から武市半平太に差し替え、吉村虎太郎も加えて、色も少し変えるなどしてポスターを作成したという。

 1月下旬には、B1判100枚、B2判3千枚が印刷され、高知県内市町村や博物館、宿泊施設などに張られている。今後、ポスターのデザインはパンフレットやのぼり旗などにも使用される予定。

 「こうちミュージアムネットワーク」の関係者に事前にデザイン使用の連絡はなく、ポスターを見た学芸員らは「あまりに似ていたので驚いた」と困惑。筒井会長は「多額の予算をかけたキャンペーンなので、踏襲でなく斬新さを出してほしかった」と話している。

 高知県観光政策課は「維新博のコンセプトにマッチすると思って制作した。印刷発送をしてしまったので、いまさら差し替えも難しい」としている。

カテゴリー: 主要文化・芸能社会


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