2017.01.02 08:01

東京五輪「行きます!」 飛び込み・高知市出身の佐々木那奈さん

 2020年、東京五輪・パラリンピック。故郷を離れ、鍛える高知県出身選手がいる。夢の舞台まで約3年半。初出場を狙う選手を取り上げ、それぞれの「TOKYO物語」に迫る。

【飛び込み】佐々木那奈(ささき・なな)さん
 高知市出身。春野東小学校2年時に高知SCで競技を始め、土佐女子中時代に全国中学校大会板飛び込み連覇。JSS宝塚に移籍後、2016年ワールドカップなど国際大会で活躍。18歳。

鍛錬を積むプールで夢を語る佐々木那奈さん(兵庫県のJSS宝塚)
鍛錬を積むプールで夢を語る佐々木那奈さん(兵庫県のJSS宝塚)
リオ逃した悔しさ力に
 2016年のリオデジャネイロ五輪は、メダルラッシュに日本中が湧いた。残念だったのは、五輪選手の中に高知県出身者がいなかったこと。出身者でリオの地に立ったのは、パラリンピック車いすラグビー銅メダルの池透暢さん(ゆきのぶ)ただ1人だった。

 晴れ舞台まであと一歩で涙をのんだ者も何人かいる。中でも一番、手が届きそうだったどころか、リオに半歩足を踏み入れていたのが、飛び込みの佐々木那奈選手だ。

 生まれ育った高知市を離れ、「東京五輪に出たい」と兵庫県の「JSS宝塚」に入って2年が過ぎた2016年2月、五輪と同じリオ、同じプールが会場の「ワールドカップ」に臨んでいた。

 上位16人に入れば、半年後、五輪選手としてリオに戻って来られる。目標より4年早く夢がかなう。佐々木さんは18人で争う準決勝に進んだ。しかし、最後の2本でまさかの大失敗。16位のロシア人選手と5・05点の僅差で18位となり、手中にしていた五輪切符は指先からするりと逃げてしまった。

 “リオの悲劇”からもうすぐ1年になる佐々木さんを訪ねた。「ハハハッ。いろいろありましたね」。高知にいた頃、全国大会優勝後のインタビューで見せたような笑顔だ。五輪を逃したショックから、すっかり立ち直っていた。

 「学校で友達に『那奈やったらオリンピック行けるやろ』とか、めっちゃ軽く言われるんですよ。『いや、そんなに簡単じゃないし…』って言うんですけどね」

 苦笑いしながら頭をかく佐々木さんに、同級生たちと同じ質問をぶつけてみた。「でも、東京五輪行くんでしょ?」「はい、絶対行きます!」。今まで見た中で一番輝く、元気な笑顔だった。

カテゴリー: スポーツ東京五輪スポーツ


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