2018.01.25 08:30

最後の魚梁瀬杉1本547万円 初市どよめく 高知市

魚梁瀬杉が一連材で出品された初市。左の列の杉の丸太6本合計で547万円(24日午前、高知市仁井田)
魚梁瀬杉が一連材で出品された初市。左の列の杉の丸太6本合計で547万円(24日午前、高知市仁井田)
 この木1本、547万9千円なり―。高知市仁井田の木材市場「高知県林材」が24日開いた初市に、2017年産が最後の供給となるヤナセ天然スギ(魚梁瀬杉)が出品された。推定樹齢は約250年。根元から先まで1本を6分割した「一連材」形式の出品もあり、「期待以上」(四国森林管理局)の単価に市場が沸いた。

 同管理局は昨年9月に約500立方メートルを伐採し、これまでに計約170立方メートルを販売している。高値が出やすい初市を「最大の販売機会」と位置付け、特に良質な3本の一連材を含む65本、160立方メートルを出品。県内外から120人の買い手が集まった。

 目玉は、伐採した中で最も太かった杉の一連材(最大直径138センチ、6本合計の長さ18メートル)。このうち、根元部分の丸太が1立方メートル当たり67万円と全体の最高値を付け、6本合計では547万9010円となった。

 一般的な杉丸太は近年、1立方メートル1万円程度で推移。昨年11月に“最後の魚梁瀬杉”の初の競りで付いた最高値は同36万円だった。今回の最高値はその2倍近くで、同50万円超の丸太も複数出た。相場がピークの1989年に記録した「1本3500万円」には及ばないが、高値落札のたびに、どよめきが起こった。

 最高値の丸太を競り落としたのは、香川県三豊市の木材卸業、三野秋実さん(71)。「魚梁瀬杉とは40年以上の付き合い。最後なので、今日は(目当ての)3本をどんな値でも買うつもりだった。使い方は決めていないが、良い木なので何とでもなる。予想よりも高い価格になったが、満足です」と話していた。

 同管理局は資源の減少を背景に18年度以降の伐採、供給を休止することを決定。残りの魚梁瀬杉も春ごろまでに市場に出す予定。

カテゴリー: 主要社会高知中央安芸


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