2017.12.31 08:30

高知県四万十流域発の大人の冊子 覆面調査で「本物」発掘

創刊号を手にする高橋正徳さん(右)と大村和志さん=四万十町七里
創刊号を手にする高橋正徳さん(右)と大村和志さん=四万十町七里
 高知県四万十川流域の「本物」を紹介するという意気込みの無料冊子「Shimanto's S~四万十流域S級報告書~」が、創刊された。覆面調査員が流域196キロを歩いて人や物などの“逸品”を発掘した上で、高岡郡四万十町にIターンした写真家とデザイナーが取材、編集。ビジュアルにこだわり、情報を最小限に抑えた「不親切さ」が売りで、「探す楽しみをしのばせた大人のマガジン」だという。
 
 取材、編集に当たるのは、写真家の高橋正徳さん(49)=七里=とデザイナーの大村和志さん(53)=大井川。パッケージやデザインなどの“外観”だけでも商品が売れる昨今の風潮に疑問を持ち「都会のまねでなく、地元でもレアな『本物』を見いだそう」と企画した。
 
 創刊号は、A4判12ページのオールカラー。町商工会の補助を得て2万部を発行した。「藍染め」「津野茶」「昔懐かしい牛すじ販売店」「ひょうたんランプ」「手作り菓子工房」など六つの“逸品”を紹介。表紙と裏表紙には、移住してきたアユのしゃくり漁名人の写真を見開きで配し、川に寄り添う暮らしの一端も載せた。
 
 “逸品”の掘り起こしには、「目が肥えている」と2人が認めた知己を覆面調査員に任命し、半年以上をかけるという。タイトルのSには「最高の(superlative)」の意を込めた。
 
 2人は「四万十のミシュランガイド。『行きたい』『食べたい』を多くの人に届け、流域の魅力の再発見につなげたい」と、次号に取り掛かっている。
 
 冊子は、県内外の観光施設やアンテナ店などで配布中。問い合わせは、高橋さん(lifeisphoto.jp@gmail.com)へ。

カテゴリー: 文化・芸能高幡


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