2018.01.03 08:42

優勝監督座談会〈2〉打ち破れ明徳1強

 高知県勢は、春夏の甲子園で計5度頂点に立っている。「優勝監督」の肩書を持つ指導者は、100回の節目を迎える今の高校野球界に何を思うのか―。谷脇一夫、岡本道雄、馬淵史郎、山中直人の4氏に語り合ってもらった。(優勝監督座談会〈1〉から続く)

■競争
 ―県内は「明徳1強」の時代が続いている。
 
谷脇一夫氏
谷脇一夫氏
谷脇一夫・元高知商高監督 96~2004年に明徳が春夏16回、甲子園に出ましたね。それへもんてきゆう。その9年間で、甲子園に出た他の学校はうちと高知が1回ずつ。当時、明徳が常に行くのは明徳のためにもようないと思うた。明徳に勝つチームにならないかん。でも、強いチームをつくることと勝つことは別。今の指導者にはここらがなかなか分かってもらえんが。少々力が劣っていても勝てるんです、作戦や采配で。そこを指導者が勉強せんといかん。
 
馬淵史郎氏
馬淵史郎氏
馬淵史郎・明徳義塾高監督 やはりライバルがいて初めて明徳も強くなる。結果として勝っているが、ライバル校の方が力は上だと思った年もある。県内の上位何校かはレベルを維持していると思うが、他は差がつき始めている。
 
 ―明徳と高知は夏の県大会決勝で、5年連続で1点差だった(11~15年、いずれも明徳が優勝)。
 
馬淵 負けとってもおかしくなかった。
 
岡本道雄氏
岡本道雄氏
岡本道雄・元高知高監督 ハッハッハ。
 
馬淵 本当ですよ。勝負のあや。ただ、その1点がめちゃくちゃ大きい。1点でも多かったら勝ちですから。
 
岡本 その辺は島田達二監督としょっちゅう話をした。「1点の重さが分かってないんじゃないか」って言うたこともあるんです。馬淵さんは点を取れる時にきちんと取るんです。で、終わってみたら1点差。そういうゲームを指導者もそれなりに勉強することが大事じゃないかと思う。
 
 ―県立、公立校の監督としてどうですか。
 
山中直人氏
山中直人氏
山中直人・岡豊高監督 普通に入ってくる子だけでは正直、勝負は難しい。県立はスポーツ推薦のない一発勝負。入試制度が今のままでは公立校は強くならないでしょう。
 
 ―思い切って言うと?
 
山中 学力部門、運動系部活動部門、文化系部活動部門とか、それぞれ特色をもたせて、各校に合否の裁量権をある程度与える。運動系だったら中学での全国大会出場、文化系の秀でたものなども加算する。それで指導者をうまく持っていくようなことをしてくれたら県立が活性化するかも。静岡はやってますよね。...


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カテゴリー: スポーツ


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