2017.12.30 08:12

高知の文化財案内アプリ第1弾は室戸・吉良川 高知高専など開発

「とさブラMap」を開発した高知高専の学生 (室戸市吉良川町甲)
「とさブラMap」を開発した高知高専の学生 (室戸市吉良川町甲)
 高知県南国市の高知高専と、地域の歴史的建造物の調査・保護に取り組む県内の団体「ヘリテージ学団あっちこうち」が、文化財の情報などを提供するスマートフォン用アプリ「とさブラMap」を開発し運用を始めた。第1弾として室戸市吉良川町の重要伝統的建造物群保存地区を紹介。スマホを持って古民家や神社を散策すると、町の歴史や住民の生活などの情報が手元で分かり、観光客らの利用が期待される。

 室戸市吉良川町の重要伝統的建造物群保存地区は明治―昭和初期の建造物が東西約1キロに並び、地元有志がガイドとして観光客らに町並みを紹介している。

 アプリ開発は高知高専と「ヘリテージ学団あっちこうち」が企画し、観光客誘致を狙う室戸市が協力。機器購入費を負担した。

 高知高専機械・電気工学専攻科2年の水野裕晴さん(21)ら学生3人が開発に携わり、ソーシャルデザイン工学科の北山めぐみ助教や「ヘリテージ学団あっちこうち」のメンバーがコンテンツ制作を担当した。

 「とさブラMap」は「ビーコン」と呼ばれる電波受発信器と、近距離無線通信「Bluetooth(ブルートゥース)」を利用。同地区の御田八幡宮や古民家など20カ所にビーコンを設置し、ブルートゥース機能をオンにしたスマホが近づくと、各建物の情報が画面に表示される。

 風雨から家屋を守るために石を積み上げた塀「いしぐろ」や、水切り瓦としっくいの白壁が立派な旧炭問屋の家屋などを見ながら、その役割や歴史を理解できる。

 水野さんは「幅広い世代の利用を見込み、(画面の)見やすさを心掛けた。多くの人に使ってもらいたい」と話している。

 アプリはグーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」に対応し、「Google Play」から無料ダウンロードできる。アプリを管理する「ヘリテージ学団あっちこうち」は県内の文化財などの情報を増やし、外国語への対応なども図るという。

カテゴリー: 主要環境・科学文化・芸能室戸


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