2017.12.29 08:00

小社会 民俗学者の柳田国男が、「酒無し日」の慣例を広めようと…

 民俗学者の柳田国男が、「酒無し日」の慣例を広めようという運動について書いている。1923(大正12)年9月1日の関東大震災を契機に、この日を禁酒の日と定める活動が盛んになった(「明治大正史 世相篇」)。

 9月1日は「防災の日」ではあっても、「酒無し日」は定着しなかった。柳田は書く。酒無し日によって「同時に三百六十四日の酒有り日を、承認したもののように解せられることであった」。

 未成年ならいざ知らず、洋の東西を問わず人間と酒の付き合いは古い。禁酒運動は少なくとも神酒を祭りの式の重要なる供え物としている者が、警戒しなければならなかった。酒造業者、販売店なども同じだろう。

 柳田の考察は酒と女性についても及ぶ。現在の杜氏(とうじ)は昔、「刀自」と書いて、元来は「おかみさん」のことであるという。酒は女性が管理するもので、お酌も以前は家々の主婦たちの義務というより特権だった。

 以上、柳田説に便乗して「酒呑(の)みの自己弁護」のようになったが、柳田はこうも言っている。酒を毎日飲むことは「以前は明らかに悪癖の一つに数えられ、今でも養生とか慰安とか、聞かれもせぬ言い訳をしている者が多い」。「百薬の長」も「潤滑油」も適量あってこそだろう。

 きのうは仕事納めで、新年会など酒を飲む機会が続く。はめをはずし過ぎて、二日酔いの頭痛などに悩まされたとしても責任は負いかねる。


12月29日のこよみ。
旧暦の11月12日に当たります。かのえ とら 九紫 仏滅。
日の出は7時09分、日の入りは17時06分。
月の出は13時57分、月の入りは2時21分、月齢は10.9です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で2時40分、潮位130センチと、14時30分、潮位155センチです。
干潮は8時16分、潮位72センチと、21時17分、潮位25センチです。

12月30日のこよみ。
旧暦の11月13日に当たります。 かのと う 一白 大安。
日の出は7時10分、日の入りは17時07分。
月の出は14時41分、月の入りは3時27分、月齢は11.9です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で3時51分、潮位145センチと、15時21分、潮位164センチです。
干潮は9時25分、潮位72センチと、22時08分、潮位5センチです。
カテゴリー: 小社会


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