2017.12.27 08:40

第128回高新写真コンテストの結果発表

■金賞■
「法螺貝を」
横山正富 高知市幸町
キヤノンEOS7D 17~50ミリ F3.5 オート



その他作品は12月27日付朝刊をご覧ください。

【審査評】人を撮る楽しさ
 前回から「応募の注意」に人物撮影に関する項を追加しています。人物が写っている作品は応募の際に該当者の了解を、としたものです。
 例えばスナップ写真に写っているのが気心の知れた肉親や友人だとしても、配慮が必要な場合があるでしょう。個人が特定できる第三者であればなおさらです。祭りやイベントなど不特定多数の場合は例外もありますが、内容に不快感や違和感を覚えるようであれば、応募前に検討しなければなりません。
 とはいえ、人物を撮るのは楽しいもの。できる限り信頼関係を築き、モラル、ルール、マナーを心掛ければ、トラブルになることはないでしょう。
 今回の応募総数は、一般の部が56人186点(白黒単12、同組み1、カラー単143、同組み30)、ファミリーコーナーは21人36点でした。

     □   □

 《金賞》
 横山さんの「法螺(ほら)貝を」に決まりました。以前この稿で「優れたポートレートはその人となりも写し込む」と述べましたが、この作品も男性の個性を引き出しています。祭りのワンシーンでしょうか、背景をシャドーにして人物を浮かび上がらせた光線の使い方がうまく、スタジオで撮ったかのようです。完成度の高い作品ですが、男性が何を持っているのか分からず、タイトルでカバーというのは惜しいところです。

 《銀賞》
 浦田さんの「やった!夏だスイカだ」。汗をかきかきスイカにかぶりつく。これぞ夏の醍醐味(だいごみ)、といったところでしょう。2人の子どもの表情が実にいい。背景の舞台装置も雰囲気を盛り上げています。勢いのあるタイトルが情景を盛り上げています。
 「桑田山に陽は落ちて」は、吉田さんの作品。デジカメならではの「比較明合成」という技法を駆使して、夕焼け、工場の夜景、列車を1枚に写し込んでいます。シャッター速度をもっと遅くして列車を流してもよかったでしょう。

 《銅賞》
 竹森さんの作品「落葉の彩り」は仁淀川町の安居渓谷で、中判フィルムとデジカメを使い分けて撮影。こういう撮影はしっかり三脚を使って撮るべし、という手本のよう。画面サイズや画素数が大きければなおさらですね。
 野口さんの「初体験」。これから始まる餅投げ。作者は不安な面持ちの少年に焦点を当てました。後方の大人たちの顔を切って、少年に視線を向けさせた大胆なトリミングはさすがベテラン。
 八井田さんの作品「秋日和」は南国市の殖田神社大祭で撮影。天高くカキ実り、子どもらの獅子舞歩む。童謡のような、牧歌的な情緒あふれる光景です。

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 2017年の応募総数は、一般の部が796点、ファミリーコーナーが117点でした。
 さて、年間最優秀賞は一般の部が、125回、田村俊司さんの「狐の妖精」に決まりました。30年ぶりの大雪になった秋葉祭りで、雪中を行く狐面の太鼓かきを幻想的な作品に仕上げました。
 ファミリーコーナーは127回の下八川加奈さんの「兄妹仲良くアンチエイジング♪」。日焼け対策に大人の化粧パックをして眠るお子さんを撮った、かわいい作品でした。
 来年も“インスタ映え”ならぬ、“写コン映え”する作品をどしどしご応募ください。よいお年を。

【2017年 年間最優秀賞】
■一般の部■
「狐の妖精」
田村俊司 香美市香北町



■ファミリーコーナー■
「兄妹仲良くアンチエイジング♪」
下八川加奈 吾川郡いの町枝川



【第129回高新写真コンテスト作品募集】2月28日必着

 ◆一般の部◆ テーマは自由。カラー、モノクロ、単または組み(3枚まで)▼サイズ=六つ切りまたはA4判以上。組みは裏面をテープでつなぐ▼裏面にタイトル、解説、使ったカメラ、レンズ、データ、フィルム名と住所、氏名、年齢、電話番号、職業を記入▼応募枚数制限なし

 ◆ファミリーコーナー◆ 身近な出来事で明るく楽しいもの▼カラーで、サイズはキャビネまたは2LL以下▼裏面に題名、住所、氏名、年齢、電話番号を記入。封筒に「ファミリーコーナー」と明記

 ◆応募の注意◆ 応募作品は本人が撮影したオリジナルで未発表のもの。当コンテスト以外に応募した作品は不可。人物作品はコンテスト応募の了承を得てください。作品は返却しません

 ◆締め切り◆ 2月28日必着

 ◆送り先◆ 〒7808572高知市本町3の2の15、高知新聞社編集局写真部「高新写真コンテスト」係

 ◆発表◆ 3月下旬の紙面。また応募作品の一部を写コン以外の紙面に掲載します

 ◆賞◆ 一般の部=金賞1点(2万円)、銀賞2点(1万円)、銅賞3点(7千円)、佳作10点(記念品)▼ファミリーコーナー=優秀作品5点に図書カード

 ◆年間最優秀賞◆ 一般の部=1点に賞状と高知新聞社杯。副賞ニコン賞(ニコン製品)▼ファミリーコーナー=1点に賞状と高知新聞社杯。副賞キタムラ賞(デジタルコンパクトカメラ)

カテゴリー: 文化・芸能


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