2017.12.26 08:30

海援隊士の足跡たどる企画展 高知県安田町

明治維新後の海援隊士12人を取り上げた企画展(安田町の安田まちなみ交流館「和」)
明治維新後の海援隊士12人を取り上げた企画展(安田町の安田まちなみ交流館「和」)
 海援隊士12人の明治維新後の活躍に焦点を合わせた企画展「其(そ)の後の海援隊士たち 龍馬スピリットの行方」が安芸郡安田町の安田まちなみ交流館「和(なごみ)」で開かれている。当時の書簡、出版物などの史料や、詳細なパネルで激動の時代に残した足跡を紹介している。「志国高知 幕末維新博」の関連企画。来年5月6日まで。

 坂本龍馬が率いた海援隊には、各地の脱藩者が入隊。約規には隊士の条件として「海外への志」をうたい、政治や航海術、語学といった学ぶべき内容を定めている。

 解散後、隊士は官僚や県知事、実業家などそれぞれの道を進んだ。展示では紀州藩出身で外務大臣などを務めた陸奥宗光、高知市出身で三河県知事となった長岡謙吉、いずれも安田町出身で、龍馬のおいの高松太郎(坂本直)、高知県知事となった石田英吉ら計12人を紹介している。

 同館によると、12人のうち海援隊士であったかどうか諸説ある人物も含まれており、文献調査などから独自の解釈も交え、国内外で活躍しながら一般に広く知られていない人物も取り上げた。

 福井藩出身の長谷部辰連は、海援隊が計画した北海道開拓に明治以降、開拓使高官として関わり、樺太千島交換条約締結にも力を尽くした。長岡藩出身の白峯駿馬は勝海舟の下で航海術を学び米国に留学。帰国後は、西洋式船舶建造の草分けとして実業界で名を残した。

 会場には、隊士の活躍を世界地図と日本地図で分かりやすく示した「海援隊士活動地図」を掲示。欧州留学に向かう石田英吉が陸奥宗光に宛てた書簡もある。

 同館は「海援隊には龍馬の他にも魅力的な人物がたくさんいたことを知ってほしい。未知の部分もあり、さらに調査を深めたい」としている。年末年始(12月28日~1月2日)以外は無休。 

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カテゴリー: 主要幕末維新博安芸観光


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