2017.12.23 08:30

未来のエジソンを厚く支援 垣内技術者「発明クラブ」へ 高知県南国市

垣内社員らも加わった少年少女発明クラブ(高知県南国市のからくり創造工房)
垣内社員らも加わった少年少女発明クラブ(高知県南国市のからくり創造工房)
 高知県南国市の小学生がものづくりを通じて発想力を培う「少年少女発明クラブ」に、機械製造の「垣内」(同市岡豊町中島)が技術系の社員を派遣するなど手厚い支援に乗りだした。創業者の故・垣内保夫さんは「高知のエジソン」と呼ばれ、私費を投じてクラブの活動場所を作った中心人物。技術者の見守る目が増え、子どもの創造意欲も増している。

 保夫さんは市出身の科学者、細川半蔵を顕彰する「からくり半蔵研究会」の会長などを歴任。科学教育に情熱を燃やし、1996年には約1200万円を投じて「からくり創造工房」を同市大そね甲に建てた。

 発明クラブはこの工房で月1回、小学4~6年生20人が活動。元教員らに教わりつつ工作に励み、科学の基礎を学んでいる。全国にこうしたクラブは212あるが、県内は84年に発足した南国市だけだ。

 クラブは年間約30万円で運営し、児童を毎年20人募集。しかし近年は30人以上の応募があり、くじ引きで涙をのむ子も。市外からの入会希望も断らざるを得ないという。

 こうした状況を知った垣内が「創業者との縁を結び直し、活性化に協力したい」(安岡和彦社長)と申し出た。年間15万円を助成し、技術畑の社員2人の派遣を始めた。

 今月9日の活動では、総務部長の笹岡巧さんと開発部主任の秦泉寺雄三さんが参加。紙製のホーバークラフトの模型作りに取り組み、作業の手が止まった子に、部品の機能や接続方法を優しく助言していった。

 児童らは「あっそうか。分かった」「ものづくりって楽しい」と笑顔で応じ、秦泉寺さんも「学ぶ意欲の強い子が多くて、自分も楽しい。できる限り手伝っていきたい」と話していた。

 工房には他の製造企業の寄付で購入された工具もある。クラブ事務局の市教育研究所は「技術者の参加で、旋盤を使った部品づくりなど活動が格段に充実する」と歓迎。助成を活用し、県内の先進企業の視察も行う予定だ。

カテゴリー: 社会教育環境・科学香長


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