2017.12.14 08:30

高知県四万十市がワサビ栽培実験に着手 苗4種1900本植える

ハウス内でワサビの苗を植える市職員ら(四万十市間崎)
ハウス内でワサビの苗を植える市職員ら(四万十市間崎)
 沢ワサビの特産化を目指す高知県四万十市は13日、3年間の栽培実験に着手した。四万十市間崎に建てたハウス内に、4種類計約1900本の苗を植え付けた。1年半~2年ほどで収穫を見込む。

 栽培実験は、「四万十市わさび栽培協議会」(会長=中平正宏市長)が主体となって進める。新潟県糸魚川市の渋谷建設(渋谷一正社長)の開発技術を導入し、配管を巡らせて地下水をワサビの根元に掛け続ける。水温上昇を防ぐことで厳しい生育条件をクリアし、季節を問わず成長が期待できるという。

 ハウスは奥行き33メートル、幅9メートルで、2面のワサビ田に水はけのよい砂利を敷き詰めた。栽培管理は、新規就農者を育成する公益社団法人「四万十市中村野菜価格安定基金協会」(竹島)が担う。ハウスの建設費や苗代などを含めた総事業費は約3千万円で、国の補助を活用した。

 この日は市の職員と四万十市中村野菜価格安定基金協会メンバーが「真妻(まづま)」「天城にしき」「グリーンサム」「正緑(まさみどり)」の4品種を植え付けた。渋谷社長も立ち会い、「根をしっかり広げて」と助言。渋谷建設は今後、市の気候に適した品種の見極めに協力していく。

 沢ワサビは高値の取引が期待できる。中平市長は「四万十市では初の試みで、成功すれば農業の大きな可能性となる。夏を越したらある程度形が見えるのではないか」と見通しを示した。

カテゴリー: 主要社会幡多


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