2017.12.13 08:20

高知県土佐町児童が舞奉納35年 地蔵寺の伝統に 河内神社秋大祭

児童3人が優雅な舞を奉納した河内神社の大祭(土佐町地蔵寺)
児童3人が優雅な舞を奉納した河内神社の大祭(土佐町地蔵寺)
 高知県土佐郡土佐町地蔵寺にある河内神社の秋の大祭で、1983年から毎年、地域の女子児童が「浦安の舞」を奉納している。祭りに花を添えるために始まり、神社近くに住む1人の女性が舞を手ほどき。今では母子2代にわたって舞うケースも出るなど、地区の伝統としてしっかり根付き、10日の大祭で35回目を迎えた。

 今年、みこを務めたのは土佐町小4年の秋山一伽(いちか)さん(9)、5年の式地惟織(いおり)さん(10)、6年の西村妃陽(ひいろ)さん(11)の3人。社殿前で雅楽に合わせ、扇や鈴を手にゆっくりと丁寧に舞う。

 優雅な姿に約150人の住民らから惜しみない拍手が送られた。舞い終えた式地さんは「みこ姿はかわいくて憧れやったき、良かった」とほほ笑んだ。

 晴れ舞台を優しく見守っていたのは氏子の川田美代子さん(69)。川田さんによると35年前、当時の宮司が「祭りの盛り上げに、子どもに舞を奉納してもらいたい」と氏子らに提案。舞は川田さんが南国市や山口県などに出向いて学んできたといい、以来、延べ150人以上に教えてきた。

 年月を重ねるうち、最初の教え子の娘を指導したり、成人した女性が「まだ舞を覚えちゅうで」と声を掛けてくれたり。川田さんにとってそうしたことが何よりの励みになるといい、「人のつながりが増えていくのがうれしい」。舞を教える後継者も、みこ経験者から育ちつつある。

 今後の課題は舞い手の確保。みこは氏子の女子児童に限られ、当初は小学5、6年生だったが、近年は3年生からの参加を呼び掛けている。

 前町長で宮司の西村卓士(たかし)さん(74)は「舞があることでにぎやかになる。人が集まれば地域づくりにもなる。伝統を守っていきたい」と話している。

カテゴリー: 文化・芸能教育嶺北


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