2017.12.07 08:00

声ひろば 2017年12月7日、木曜日

1.情けない日々
【樫平千代子、72歳、農業、香美市】
 昔からわが家には暇なし病がすんでいたのか、年中忙しくて暇な日はありませんでしたが、健康に感謝しつつ今日まで暮らしてきました。いつの頃からか肩痛腰痛ひざ痛が一気に押し掛け、その対応に四苦八苦し、ますます暇なしになりました。
 それに輪を掛けた厄介な物忘れ病が速足でやってきて、買い物に出れば肝心な物を買い忘れ、自家畑には忘れていた鎌やハサミがさびて無残な姿に。渡れるはずの小溝に落ちたりと、何とも情けない毎日です。
 子供の頃ひばあさんが「七十三子(ななじゅうみつご)」と言って、70歳ともなれば3歳の子供と同じようなものだ、と言っていた事を全身をもって実感しています。
 せめて読み書きだけは3歳児に負けたくなくて、寸暇を惜しんで新聞には毎日目を走らせます。その目の先に「人生はできることに集中することでできないことを悔やむことではない(イギリスの物理学者)」とありました。
 人生の終点が見えている自分には、できないことを悔やむ余裕はないので野菜作りに集中しましょう。猛暑の中手塩にかけて育てた野菜は、先の台風にすべて持って行かれましたが、津波で田畑を失った人たちの苦悩を察すれば、取るに足りない事です。作業靴に足を入れつつ、心は畑に行っています。

2.人の縁、投稿の縁
【篠原糸美、61歳、東洋町】
 私がALSを発症して34年目の今年、驚くべき再会があった。高3の時お世話になった先生が、43年ぶりに訪ねてくれた。
 10月に入り、以前野根で教諭として、数年間過ごされていた方が、37年ぶりに会いに来てくれた。お二人は、私の投稿を見て、連絡をくれ、なつかしの再会となった。
 お二人は、投稿を見て、私の様子を知りたいと、行動してくれた。投稿を見ただけで終わっていたら、何もなかった。
 お二人が、なぜ遠い過去に出会った私を覚え、時間を費やして会いに来てくれたのか? 人の縁というよりほかになく、投稿がつないでくれたといえ、投稿の縁である。元気な私を覚えていてくれたお二人にお会いでき、感慨深いものがあった。
 26年前、ALS協会高知県支部が誕生した際、千葉県からお祝いに駆け付けてくれた方が、10月末、はるばる自宅まで、会いに来てくれた。
 私は人工呼吸器を付けないと決めていたが、4年前に付けることになり、生まれ育った所で暮らしたいと願い、自宅で生活している。人工呼吸器を付けなかったら、このような再会はなく、不自由な思いをしてでも、生きていればこそ光が差してくる。
 人の出会いは一瞬のように見えるが、人の縁は、どこまでもつながっていると実感し、勇気と元気をいただき、感謝している。

3.土佐で自由民権を学ぶ
【堀口真明、54歳、会社員、群馬県】
 自由民権運動の発祥の地である高知に赴きました。高知市内の板垣退助像や植木枝盛旧邸跡、立志社跡など民権史跡を回り、明治という新しい時代に、先人たちが活動した歴史の足跡をたどりました。
 そして、高知市立自由民権記念館に行き、館長からの説明を受け、植木枝盛が憲法を起草した旧邸や自由民権家たちがデモ行進の後に宴会を催した「自由大懇親会」の展示などを見ました。
 自由民権運動は、憲法制定、国会開設、言論集会の自由、租税軽減、地方自治の確立、不平等条約改正などを求めて、専制政府からの弾圧を受けながらも身を投じ、立憲政治を確立させようとしたことがわかりました。
 自由民権運動の思想家植木枝盛は、「人民は先なるもの也、国家は後なるもの也」と、国権か民権かという国のあり方を根本的に問うています。
 今日の政治も重要法案の強行採決に示される強引な政権運営で「1強」のおごりともいえる傲慢(ごうまん)な政治が横行しました。今こそ自由民権運動に学び、民の立場に立ち、民の自由と権利のために全うする世直し政治が求められています。

4.そういう年に
【横溝潔、76歳、医師、高知市】
 すこし前に他県に住む友人から久しぶりに電話があった。用件のあと「この頃は車をこすって傷つけることがよくあって、家族に運転をなるべくしないようにと言われるんだ」と。私は「お互いそういう年になったんだ。気をつけような」と話す。
 それから数カ月して、駐車場に入れる時モタモタして私もバンパーをこすってしまったのだ。しばらくは何もなかったのだが、先日またまた同じところをこすってしまった。まさにそういう年になっているのである。
 実際にはそれなりに運転能力は落ちているのに、事故など起こしたこともないので自信過剰になっていたのかもしれない。
 そこで「まあそのうちに」と先延ばしにしていた高齢運転者標識(いわゆる老人マーク、70歳以上の努力義務)の取り付けを決断。標識を付けるということは、加齢による運転能力の衰えを自覚して謙虚な安全運転を行います、という宣言であり、周囲のドライバーの敬老精神による気づかいも期待できるのだ。
 いま車で片道40分のところを通勤しているが、事故は起こすまでは無事故だから油断大敵。もうしばらくは運転を続けたいのでくれぐれも気をつけていきたい。

《小学生特集》

1.命の授業を聞いて
【三浦友愛、香美市山田小6年】
 11月の参観日に、腰塚勇人さんによる「命の授業」の講演がありました。腰塚さんは、スキー事故で首の骨を折り、四肢まひの状態で医師から一生車椅子と宣告されたそうです。元体育教師の腰塚さんは学校の先生や生徒、家族に支えられ一人で歩けるまでに回復されました。
 闘病中のリハビリがつらくて負けそうになった時は、ドリー夢キラー(自分の心の中の自分を否定する気持ち)と闘っていたそうです。そして同じように、腰塚さんのドリー夢メーカー(自分の心の中の自分を肯定する気持ち)をサポートしてくれる人が多くいたから、自分で歩きたいという夢を諦めることができなかったと話されました。
 次に腰塚さんが伝えたい二つのことを聞きました。大切なことは、つらい時は「助けて!」と言うこと。私たちに「助けてと言えますか? 自分が助けてと言える人は誰ですか?」と問い掛けました。「助けて」と言えるような信頼できる環境をつくることが大切だと教えてくださいました。
 次に大事な事は、「自分と相手の心が喜ぶ行動をする」です。自分の目は人の良いところを見るために、耳は人の話を最後まで聞くために、使おうというお話でした。
 1~3年生の大半は講演を聞いていないので私たち6年生が「助けて!」を言ってもいいという事を広めていく必要があります。まず自分を大切にして、困った時は周りの信頼できる大人に相談することが大切だと学びました。
 昨年度、全国で自殺した244人の生徒の尊い命、信頼できる大人が「助けて!」に気付き行動していれば、一人でも救われる命はあったのではないのでしょうか。

2.読書から学ぶこと
【沢原三緒、いの町伊野小4年】
 私は、読書が大好きです。学校ではまい日、休み時間になると図書室に行って本をかりて読んでいます。学校が休みの時は、家でも本を読んでいます。夏休みや冬休みには、いの図書館に行って本をかりたり、読んだりしています。
 私が、読書が好きになった理由は3年生の時、図書委員会の人から多読賞をもらって、とてもうれしかったからです。それから、時間があると本を読んでいます。
 「10さいまでに読みたい世界名作シリーズ」は、特におもしろかったです。「ひみつシリーズ」や、「きっとあるキミの心にひびく本」の中でしょうかいされている「さわって学べる算数図鑑」は、計算や図形などの勉強にもなりました。
 今は小学生を主人公にした、まいた菜穂さん作の「12歳。」を読んでいます。私は読書をしていると、その場面を想像したり、主人公の気持ちを考えたりします。
 また、心がホッとしたり、元気や勇気をもらったりすることもあります。そして、漢字や言葉の意味も知ることができて勉強にも役立ちます。これからもいろんな本を読んで、たくさんのことを学んでいきたいと思います。

3.放送委員会がんばるぞ
【山中愛海、南国市久礼田小6年】
 新しい委員会活動が、スタートしました。私の新しい委員会は「放送委員会」です。最初に委員長を決めました。代表となる大事な役です。多数決で決めることになり、そしたら私に決まりました。
 次に、毎日の当番のペアを決めました。できるだけ男女で、ペアになることにしました。そして、5年生が初めに曜日を決めて、後からペアになる6年生を決めました。
 私のペアの5年生は、たけるさんに決まりました。たけるさんが火曜日を選んでいたので、私の当番も火曜日になりました。
 それから、お昼の放送で流す内容を話し合いました。私たちは、「クイズ」になりました。最後に、放送の機械の使い方を教わりました。マイクの音量の上げ方や音楽の音量の調整が分かりました。
 原稿の練習の仕方も知りました。パソコンの使い方も分かって、よかったです。失敗しないようにがんばりたいです。

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