2017.12.04 08:15

高知西高校がてんてこ舞い 全国高校サッカー初出場

全国高校サッカー選手権出場に向けた活動を話し合う高知西高の保護者と、県大会で優勝して記念撮影で喜ぶイレブン
全国高校サッカー選手権出場に向けた活動を話し合う高知西高の保護者と、県大会で優勝して記念撮影で喜ぶイレブン
 12月30日に開幕する全国高校サッカー選手権に初出場する高知市の高知西高校の周辺が慌ただしい。全国高校サッカー選手権はテレビ放映もあるなど高校スポーツの中でも注目度の高いイベントで、出場校の準備はバスや宿泊先の手配のほか、資金繰り、スケジュール管理と多岐にわたる。ところが、運動部の全国大会出場経験が少ない高知西高校にはノウハウがなく、保護者らの準備はてんてこ舞いだ。

 高知西高校の高知県大会優勝は「数年前の高校サッカー界では『まさか』という感じのことだった」とサッカー部監督の寺尾拓教諭(41)。そのため、優勝を決めた2日後の11月14日にサッカー部の保護者主導で支援実行委員会を立ち上げたものの、支援実行委員長の西村和隆さん(42)は「何をすればいいのか分からなかった」。

 高知西高校は新体操や弓道部が全国高校総体に出場したことがあり、吹奏楽部も全国経験が豊富。ただ、サッカーはチームの人数が多く、トーナメントを勝ち上がれば日程が長くなるなど大会規模が桁違いに大きく、高知西高校にとって“未知の領域”なのだ。

 そこで保護者や寺尾教諭がまず手を付けたのが情報収集。それぞれがつてを頼って全国高校サッカー選手権常連の高知高校や、センバツ甲子園に2017年春出場した県立中村高校の関係者に話を聞いて回った。

 選手の宿泊先やバスの手配に始まり、在校生の応援をどうするか、タオルなど応援グッズ作り、それらの資金集め…。「『こんなこともせないかんがか…』ってことばかりでした」と西村さん。

 ただ、必要な作業は分かっても準備は思うようにはかどらなかった。西高サッカー部にはOB会や後援会などの支援組織がなく、当初の実動部隊は保護者らだけだった。

 運動部活動全般が盛んなある高校のサッカー部顧問は「うちは学校全体が全国出場に慣れているから、いろんな組織が一気に動いてくれる。西高のように経験や組織がなかったら大変でしょうね」。

 ある常連校では全国大会出場が決まった2日後には回り始めるという奉加帳が、高知西高校の場合は優勝から約1週間後。募金箱設置や金融口座開設で寄付を呼び掛けてもいるが、組織力の弱さと出遅れによって「まだほとんど集まっていない」(西村さん)状態だという。

 だが、応援したい気持ちはみんな一緒。校友会やPTAの協力態勢が整ったのは大きな後押しになっている。西村さんは「西高は学校が統合する。統合間際に全国に行けたのは本当にうれしいこと。子どもたちが伸び伸びと練習し、試合に集中できる環境を整えてあげたい」。

 全国1勝を目指しグラウンドを走り回る選手たち。保護者たちもグラウンドの外で奔走している。

カテゴリー: スポーツ高知中央


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