2017.11.23 08:30

[いのぐ]震災を語り継ぐ 高知県の中学生が被災者の話を聞いて


現実を知ろう
 被災地の復興の様子がテレビに映ったりしていますが、本当はごく一部だったと分かりました。私は「えっ?」という気持ちになりました。もうほとんどの建物が元の形に直ったり、きれいになったとばかり思っていたからです。
 私のように勘違いしている人は、他にもいるのではないでしょうか。ありのままの現実を知ってもらうべきだと思います。
  (高知県立中村中1年 宮地愛)

絶対安全はない
 「自分の命は自分で守る」。何度も聞き、よく知っている言葉。でも志野ほのかさんの話を聞き、本当に守らなければと思った。
 指定避難所を信じない。これは初めて知ったことだ。「安全だ」といわれている所は絶対安全だと思っていた。これはみんなに知ってもらわなければいけない、と思った。語り部さんの話は初めてで、今までの震災学習の中で一番心に刻まれた。 (四万十市立中村中3年 宮畑若奈)

地震の怖さ実感
 志野ほのかさんが今でも当時の記憶を鮮明に覚えているのは、震災当時、小学校6年生の高学年だったのも理由の一つと言っていました。地震が発生し、町や学校は今まで見たことも考えたこともないような景色が広がっていたそうです。
 今回は志野さんが思い出したくない記憶もある中、話してくださり、地震の怖さが本当に分かりました。
  (高知市立横浜中2年 中越蒼太)

助かるための行動を
 志野ほのかさんが通っていた学校は海に近かったのに、津波避難訓練をしていなかったそうです。災害はいつ起こるかわかりません。でも今、行動することで助かる命はあります。
 今回改めて学んだ避難訓練の大切さ、地震や津波の恐ろしさを、志野さんから継いで語っていって、一人でも多くの命、大好きな人の命を救いたいと強く感じました。
  (高知市立潮江中3年 北岡楽夢)

◆いのぐ記者 熊本での学びを報告◆
 東日本大震災の語り部、志野ほのかさんと同じように防災いのぐ記者も、自分たちが感じたこと、学んだことを伝える活動をしています。
 高知県香南市夜須町、夜須中学校2年の広内琴音さんは、熊本地震の被災地を訪ねた経験を全校生徒や地域の人に報告しました。
 熊本地震が起きたのは2016年4月。14日と16日にそれぞれ震度7を観測しました。50人が亡くなり、負傷者は2700人を超えました。広内さんら防災いのぐ記者4人は今年8月、2泊3日の日程で被害の大きかった益城町や南阿蘇村を訪ねたのです。
 約70人を前に「理解の助けになるように」と写真もたくさん使って報告した広内さん。神社の境内で倒れたままになっている大木など自分で撮影した写真も交え、被災地の様子を伝えました。
 激しい揺れや避難生活の不自由さ、進まない復興など、報告の中にはつらい話もたくさんありました。それでも「目を背けずに自分たちの防災につなげてほしい」という思いから、地元の中学生との交流の話で締めくくり、前向きさを感じられるよう工夫したそうです。
 発表を聞いた生徒からはこんな声が上がりました。2年の女子は「写真もあって、分かりやすかった。備えや地域のつながりが大事だということが、心に迫ってきた」。1年の男子も「大人から聞くよりも、身近に感じた。備えがまだ甘かったことに気付けたので、家で非常食などの点検をしたい」。
 報告を終えた後、教室で友達から「被害すごかったがやね」などと声を掛けられた広内さん。「自分の思いが伝わった」と実感できたそうです。
 

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カテゴリー: 教育いのぐ災害・防災


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