2017.11.10 08:29

ウメ~お宝発見!希少「15年物」梅シロップ 高知市で限定販売

限定販売する15年物の梅シロップと梅の実
限定販売する15年物の梅シロップと梅の実
 梅の産地、高知市鏡地域でこのほど、“お宝”が見つかった。加工を手掛けるJA高知市女性部鏡支部の冷蔵庫で眠っていたのは15年物の梅シロップだ。「これほど長い間低温貯蔵されたものは大変珍しい」と専門家もうなる逸品は、長年熟成されたことで味も香りも抜群。長き眠りから覚めた「ウメ~宝物」が地域に驚きと喜びを運んできた。

15年物の梅シロップが見つかった冷蔵庫。在庫に隠れるようにおけが眠っていた(高知市鏡今井)
15年物の梅シロップが見つかった冷蔵庫。在庫に隠れるようにおけが眠っていた(高知市鏡今井)
 旧鏡村農協婦人部として35年ほど前に結成したJA高知市女性部鏡支部。加工チームは毎年、地元で採れた青梅で梅干しやジュースなどを作っている。

 今年7月のある日、冷蔵庫(35平方メートル)を片付けていた加工部長の今井愛佳(つねか)さん(68)らが、在庫の箱に隠れるように置かれている30リットルおけ四つを見つけた。「H15、6月10日、糖度53度」と書かれたラベルが貼ってあり、ふたを開けると琥珀(こはく)色の美しい液体が入っていた。味を確かめたメンバーらは「こんなまろやかで華やかな香りのシロップは初めて」とおいしさに衝撃を受けた。

 シロップが仕込まれたと思われる平成15(2003)年当時に会計担当だった山崎房さん(88)は「随分前やきはっきり覚えてないけんど」としながら、「確か梅が豊作やったき普段作ってないシロップを仕込んだと思う」と話す。

 梅加工品の6次産業化に取り組んでいる同支部。今年4月から、プロデューサーとして活動を支える松田高政さん(45)も「一般的に常温貯蔵される梅シロップを、15年にわたり約5度で冷蔵熟成したものは全国的にも珍しい」「驚くほど上品な味わいで、漬かっていた梅の実もジャム状で濃厚」と“お宝”の希少価値と味に太鼓判を押す。

 メンバーは、少しでも多くの人に味わってもらおうと限定販売することに。その収益で新たに梅シロップを仕込み、年代物の定番化を目指す。今井さんは「このシロップはほんま宝物や。先輩からの恩を後輩へつなげていきたいねえ」とほほ笑んでいた。

 JA高知市女性部鏡支部は、梅シロップと梅の実を、11月11、12日に高知市で行われる「土佐の豊穣(ほうじょう)祭」の中央公園会場で販売する。問い合わせは、JA高知市鏡支所(088・896・2111)へ。

カテゴリー: 主要社会


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