2017.11.04 08:10

竹村文男さん死去 洋画家 県展顧問 88歳

竹村文男さん
竹村文男さん
 県展顧問で県美術家協会前会長の洋画家、竹村文男(たけむら・ふみお)さんが3日午後5時45分、虚血性腸炎のため高知市内の病院で死去した。88歳。高知市出身。自宅は高知市幸町10の10。葬儀・告別式は未定。
 
 1929年高知市生まれ。旧制城東中(現追手前高)卒業後、海軍飛行予科練習生に志願し、太平洋戦争終戦を空中特攻要員として訓練中に迎える。復員後帰郷し、県立赤岡保健所で勤務しながら油絵を描き始める。
 
 50年に県展初入選。当時は荒々しいタッチの前衛的な抽象画に傾倒し55、58、60年に特選で無鑑査となる。60年代後半からは写実画に転向した。78年から美術団体「一水会」に出品し、2016年まで出し続けた。
 
 06年から16年まで県美術家協会会長。県展発展に尽力し、01年に県展功労者。また理事を経て12年から県展顧問。09年に県文化賞。
 
 リアルでシャープな画風が特徴で、明るい色彩を用いた作品にひかれるファンが多い。イタリアやフランスなどの欧州風景画の代表作も数多いが、高知市の藤並公園で青空将棋に熱中する人々や、追手筋の日曜市など郷土の風景を好んで描いた。
 
 近年は自身の画業を振り返り、09年に高新画廊で「画業60年展」、15年に香美市立美術館で「予科練はるか、戦後70年の画業をたどる」展が開催された。

カテゴリー: 訃報文化・芸能高知中央


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