2017.10.26 08:02

日本へ愛車の里帰り オランダ人夫妻が高知に寄り道 大陸横断

ディルクさん(左)とへスターさん。約2万キロを走破した愛車のスバル・フォレスターとともに(23日、土佐市宇佐町)
ディルクさん(左)とへスターさん。約2万キロを走破した愛車のスバル・フォレスターとともに(23日、土佐市宇佐町)
 「愛車を生まれた工場に届けるんだ」―。オランダから日本製の車でユーラシア大陸を横断して約2万キロ。ロードムービーのような旅をする夫妻が旅の途中、高知県に立ち寄った。アムステルダムに住むディルク・ヤン・ルーレヴンさん(56)と妻のへスター・ファン・デル・ヴリートさん(55)。愛車の「スバル・フォレスター」を群馬県の製造工場に届けようと、今日も日本のどこかを走っている。

 現地の公共放送会社で働くディルクさん夫妻。「四輪駆動で強いエンジンの車が欲しかったんだ」と2007年にこの車を中古で手に入れた。丸10年乗り続けた今年6月、走行距離が50万キロに達したことを機に「生まれ故郷に返しに行こう」と決意。夫妻で半年間の長期休暇を取り、愛車の“里帰り”に出発した。

 まずはアムステルダムからロシア・サンクトペテルブルクへ。モスクワからカザフスタンに入ると、風景は一気に荒野に変わった。モンゴルでは舗装されていないゴビ砂漠の道を走り続け、走行できる場所を探しながら恐る恐る運転したこともあったという。

 道中、現地住民の家に招かれることも多かったといい、「『オランダから日本を目指している』と言うとみんなに驚かれたよ」と夫妻は笑う。

 観光名所や各地にあるスバルの工場に立ち寄りながらゆっくりと旅路を進み9月末、ロシア極東のウラジオストクへ。国際フェリーに車を載せ、韓国経由で鳥取県境港市に降り立った。

 日本では広島や九州を巡った後に四国入り。高知へはオランダ出身の友人を訪ねて来た。「高知は魚や貝がおいしい。すしより刺し身が好き」(ディルクさん)、「マンホールに絵が描かれていたり、お店の商品がきれいに並んでいたりして感動した。日本の細やかさを感じるわ」(へスターさん)。

 四国を出てからは関西や富士山に立ち寄り、群馬県にあるスバルの製造工場を目指す。ディルクさんは「わが子が生まれた場所に行くような気分だ」と話す一方で、「この旅でさらに愛着が生まれた」と言う。だから当初の予定を変更し、12月に帰国する際にはフォレスターを持って帰ることを決意した。

 「帰国したらこの旅を本にしたい」とも話していた。

カテゴリー: 社会


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