2017.10.20 08:20

「四万十珈琲」全国へ 土佐備長炭で焙煎好評 高知県四万十市

土佐備長炭で香ばしい香りを付けたコーヒー(四万十市中村東町1丁目)
土佐備長炭で香ばしい香りを付けたコーヒー(四万十市中村東町1丁目)
 高知県四万十市中村東町1丁目の「四万十セラードコーヒー」(文野(ぶんの)貴良社長)が、土佐備長炭を使って炭火焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を全国で販売している。香ばしい味わいが県外で人気を呼んでおり、文野社長は「四万十からご当地コーヒーをもっと発信したい」と意気込んでいる。

 土佐備長炭を使った「四万十珈琲(コーヒー)」を作り始めたのは2009年ごろ。幡多地域の喫茶店などに豆を卸す傍ら、「高知の特色を生かした味」を求めて試行錯誤するうち、幡多郡大月町産の土佐備長炭で焙煎した味に行き着いた。

 土佐備長炭は煙が出過ぎず、豆が持つ本来のフルーティーさや酸味を損なうことなく、独特の香ばしさを付加できる。文野社長は「苦みを残しつつ、まろやかになる」と、カフェラテが一押しの飲み方だとPRする。

 コーヒーは鮮度が大切なため、県外向けには風味が消えにくいドリップバッグ商品などを売り出し、通販や東京の県アンテナショップ「まるごと高知」で知名度を高めてきた。

 その味を地元でも広めようと、8月には会社と併設した「東町焙煎所」をオープン。これまで県外企業に一部任せていた焙煎作業を全て自前で行い、豆の販売とともに店頭でも飲めるようにした。

 備長炭の仕入れ値は輸入炭の倍以上かかるが、「高知の喫茶文化を盛り上げたい」との思いがあり、県外発信と同時に、地元喫茶店に卸しやすい価格帯の商品も模索している。

 文野社長は「『炭焼きコーヒー』といえば、全国で名前が挙がるようにしたい。備長炭作りに携わる人も盛り上げたい」と話している。

カテゴリー: 主要社会幡多


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