2017.10.18 08:10

[2017衆院選] 高知1区の候補を追って

(上から届け出順)

「ふるさとを守りたい」と訴える大石宗さん(香南市野市町西野)
「ふるさとを守りたい」と訴える大石宗さん(香南市野市町西野)
大石宗さん(37) 希望・新 選択肢の必要を訴え
 「政治に緊張と競争を」「新しい選択肢がいるんです。あ、どうも、ありがとうございます」。人影を見つけ、選挙カーから降りて駆け寄っていく。ごみ出し中の人、デイサービスの送迎を待つ人、畑にいる人。腰を落とし、ビラを渡す。

 涙をのんだ前回の衆院選とは違う。3年間、くまなく歩いた。選挙戦では、新たに世話人になってくれた各地の支持者が、車を先導してくれる。

 「あ、大石宗…さんや!」。ポスターなどで見知った顔に目を丸くする子どもたち。その手をしっかり握る。

 希望の党からの出馬を決め、3度目の挑戦。個人演説会では「希望の党がつぶれてしまえば、日本に政権交代可能な体制はできない」。二大政党制への思いを熱く語る。

 頭にはオレンジの鉢巻き。「つながりを広げ、気持ちを一つに」。そんな後援会の思いで発案され、選挙前から有権者にオレンジの布を託してきた。

 「私に仕事をさせてほしい!」。バッグに、首にオレンジをまとった支持者から鳴りやまない拍手。鉢巻きに汗をにじませながら、叫び続けている。


「消費税上げず教育支援を」と訴える松本顕治さん(高知市西塚ノ原)
「消費税上げず教育支援を」と訴える松本顕治さん(高知市西塚ノ原)
松本顕治さん(33) 共産・新 国政を変える一念で
 演説が終わった途端、走りだした。真夏のような日差しの住宅街。交差点の向こうで隠れるように聞いていた高齢女性を目指し、全速力で駆けていく。

 400メートルほど走ったが「会えなかった…」。噴き出た汗を残念そうにぬぐう。「話してみたかった。生活はどうか、困ってないか、なぜ自分の話を聞いてくれたのか…」

 政治に関心を持てない人にも「政策を誠実に語れば理解してもらえる」と信じている。街で会った「自民党しか知らん」という若者には政党とは何かということから説明した。「考えが違う人たちの不安とも向き合いたい」。柔らかな声と言葉で人に寄り添う。

 家から駆け出てきた女性の「頑張ってよ、憲法を守ってよ」との訴えに両手での握手で応える。赤ちゃんを抱いた母親に笑顔で手を振り返す。子育て世代から憲法の話をされることは多く、幅広い世代から「平和への願いを託されている」と感じている。

 「多くの声をしっかり聞きたい。政治は変えられると伝えたい」。また一人、遠くからの視線に脇目もふらず駆けだした。


「信念と行動力は負けない」と訴える中谷元さん(室戸市浮津三番町)
「信念と行動力は負けない」と訴える中谷元さん(室戸市浮津三番町)
中谷元さん(60) 自民・前 政治家の基本を胸に
 「地方創生なくして日本の再生はありません」。潮風に吹かれ、室戸の町を選挙カーが駆ける。“大動脈”の国道55号から山側に入り、集落のすみずみにまで声を響かせる。

 「待ちかねたぜ」と男性が家から飛び出てきた。足の悪い高齢女性もつえをついて玄関から顔を出す。“毛細血管”の先の先まで、「元ちゃん」を待っている人がいる。

 自慢の健脚で、支持者の元まで一直線。「どうもどうも、お久しぶりです」「いい色に日焼けしたねえ」。旧友と再会したかのような会話を交わし、ぎゅっと手を握る。

 「頑張って」「高知を忘れなよ」。あちこちで出会う笑顔からは、大臣経験者への信頼と期待がにじむ。

 「総理に苦言を呈さないかんぜよ」。ある港町で、すだれの奥から言った男性は、家からは出てこず、声だけを伝えた。

 「これが県民の声なんです。有権者の声をしっかり受け取り、伝えていきたい」

 実直でおごらず、誠実に―。政治家の基本を胸に走って走って。握った手から伝わる熱さと、ずしりと胸に響く声を力に変える。

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